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あっという間? それとも長かった1年?

 歩きたる 人先に着く 街師走 (稲畑汀子)

年の瀬です。この言葉、流れの速い川の「瀬」をたとえたもので、何かその雰囲気を感じさせられます。ちなみに、瀬の反対語は「淵(ふち)」だそうです。
044%20%28220x165%29.jpgさて、短かった1年なのか長かった1年なのか、人それぞれでしょうが、わたしにはとても短く感じられた年でした。1年というよりも、もっと小さい単位である1週間が本当に短く感じられます。「今日は月曜日、出勤だ。急がないと!」と思ったら、もう、また次の月曜日です。あっという間です。

昔、当社社長をしておられた木村康二先生が若手教員を対象にしたある研修会で「ゾウの時間 ネズミの時間」(本川達雄 著)の話をされたことを思い出します。
本の中で本川先生は次のように述べています。「私たちは、ふつう、時計を使って時間を測る。あの、歯車と振子の組み合わさった機械が、コチコチと時を刻み出し、時は万物を平等に、非情に駆り立てていくと、私たちは考えている。ところがそうでもないらしい。ゾウにはゾウの時間、イヌにはイヌの時間、ネコにネコの時間、そして、ネズミにはネズミの時間と、それぞれ体のサイズに応じて、違う時間の単位があることを、生物学は教えてくれる」。
045%20%28165x220%29.jpgまた、ある対談の中で、「心臓が1回ドキンと打つ時間を心周期と呼びますが、ヒトの場合はおよそ1秒です。ところが、ハツカネズミなどは、ものすごく速くて1分間に600回から700回です。1回のドキンに0.1秒しかかかりません。ちなみに普通のネズミは0.2秒、ネコで0.3秒、ウマで2秒、そしてゾウだと3秒かかるんです。実は、こういった時間を計り、体重との関係を考えてみると、どれも体重が重くなるにつれ、だいたいその4分の1(0.25)乗に比例して時間が長くなるということが分かっています。それに、これだけ時間の速さが違えば、時間の持つ意味や、その時間を使っての生き方が動物によって大きく違っても不思議はないですね。
例えば、リンゴの木の枝から、リンゴ、鉄の塊、ネズミ、ゾウを同時に落とすとします。同じ高さから落とせばどれも同時に地面に着きますから、そういう意味ではすべてに同じ物理的時間が流れているのです。でも、ネズミは落ちている間に『あっ、落ちる落ちる落ちる落ちる、どうしよう!』なんて言いながら、いろんなことを考えているかもしれません。一方、ゾウは『あれぇ?』なんて思っている間にドスーンと落ちてそれでおしまいってことになるのかもしれない。いずれにしてもその間、ネズミにはネズミの、ゾウにはゾウの時間が流れていると言っていいでしょう」と話されています。
われわれが考えている極めて基本的で普遍的な概念である物理的な時間は、生物学的に考えると別物だということです。非常に興味深い話です。

046%20%28220x165%29.jpg「時の流れ」などとよく言いますが、そもそも時間が過ぎ去るという意識は人間以外にあるのでしょうか。子どもと大人でも違うのでしょうか。不思議です。昔、試験の前や夏休みの終わり頃とか、嫌なことや不安なことが迫った時など、時間が止まらないかなと本気で願ったものです。一生懸命願っても、秒針がコチコチと同じ速さで時を刻んでいくのをむなしくながめているしかなかった記憶があります。まさに、「時は万物を平等に、非情に駆り立てていく」そのものです。
 
思い出すのは小学生の時に人気を博したNHKのテレビドラマ『ふしぎな少年』です。主人公(みなさんはご存じないかもしれませんが、若かりし頃の太田博之が演じていました)が「時間よとまれ!」「時間よ動け!」と、自由自在に時を操る姿にものすごくあこがれたものです。遊びの中でも大いにはやり、「時間よとまれ!」と言うたびに体を硬直させ、「時間よ動け!」と言うと動き出すという、昔の遊び「缶蹴り」の変形バージョンみたいなものです。
047%20%28220x165%29.jpg時を操る、何とも魅力あるドラマ設定ではないでしょうか。さすが原作は、手塚治虫です。この手のドラマや映画は、「猿の惑星」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ターミネーター」「戦国自衛隊」「時をかける少女」「異人たちとの夏」、今放送中の「アシガール」等々、数え尽くせないほどたくさんありますが、傑作の一つだと思います。

さて、どうです? もう一度、今年一年をふり返ってみて。短かったですか、長かったですか?
物理的な時間にばかり流されているこの頃、生物学的な自分の時間の流れも持ちたいものです。矢沢永吉の『時間よとまれ』にある「幻でかまわない、時間よとまれ、生命のめまいの中で」のようにゆったりと時の流れにひたってみてはいかがでしょうか。
そうこう言っている間に、もう今年も1週間。年末年始の休みは、あわただしい「瀬」ではなく「年の淵」でありたいものです。みなさん、今年もお疲れ様でした。どうぞ、よいお年をお迎えください。(2017.12.25)

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