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スコットとアムンゼン

 紅梅の 紅をうるほす 雪すこし (松本たかし)

今年の冬はラニーニャ現象の影響なのでしょうか、全国的に寒いです。そして、大雪です。日本海側はもちろん、首都圏でも何度か厳しい寒波が襲来しました。福井県では、今月6日からは3日間にわたって1,500台の車が大雪で立ち往生という事態が発生しました。平年の7倍の積雪だそうです。山形県でも肘折温泉で最高積雪445㎝という観測史上最高を観測しました。平野部でも平年に比べ2倍以上の積雪です。少々の降雪であれば雪片付けも運動と考えて楽しいものですが、一度にたくさん降り積もるいわゆる「どか雪」になると心も挫けてしまいます。

007%20%28165x220%29.jpg雪が降ると街中はとても静かです。多分、世の中の音が雪に吸収されるのでしょう。昔は外にいても日中はとても静かでした。「しーん」としていると言ってもいいぐらいでした。降り積もる雪の音がよく聞こえたものです。今は日中に音がしないのは正月元日だけのような気がします。絶え間ない車の走る音、クラクション、人の声、エアコンの音、救急車の音等々、何となく街中がざわついている感じです。そういう自分も、酔っ払うと声がでかくなると家人から言われますが。
わたしもそうですが、社員の皆さんも早朝に家の雪片付け、出勤後に会社の雪片付け、家に帰ったらまた雪片付けではたいへんだと思います。雪を楽しむ余裕はないとは思いますが、もうしばらくの辛抱です。「冬来りなば春遠からじ」です。がんばって乗り切っていきましょう。

ところで、昨年末から筑摩書房発行の「世界ノンフィクション全集」全24巻を第1巻から読んでいます。1巻に2から3話載っています。現在第5巻目です。40年前の教員新採時代に、「先生は分校勤務で、何もすることがないんだから全集でも買って読んだほうがいいですよ」と図書販売業者から勧められて購入したものです。しかし、その後2巻ほど読んだものの、忙しさに紛れて手つかずのままほったらかしになっていたものです。
昨年、訳あって家にあった蔵書のほとんど全部を処分したので、読み物がまったくと言っていいほどありません。また、もともとノンフィクション系の本やドラマ、映画が好きなこともあり、まあ仕方なく手元にあった全集に手が伸びたというところです。
ところが、読み始めたものの困ったことがあります。それは、活字が小さくて何とかルーペをかけないと判読できないということです。これには困りました。
004%20%28220x165%29.jpg本はA5判で2段組。文字の大きさは6ポイント、ミリに換算すると2㎜四方ぐらいです。これではとっくに老眼になっている身にとっては、極めて都合が悪い。しかも、この全集はすべて欧米の冒険家が書いたものの翻訳ということで、日本人にとってはこれまた理解しにくい文章表現になっています。また、翻訳者の日本語に対する感性の違いもあり、一字一句きちんと読み取るというより、飛ばし読みといった感じです。でも、寝る前の一杯じゃありませんが、睡眠促進の効果はあります。すぐに、寝つかれます。

さて、これまで読んだ10の作品の中で興味深く読んだのが、チェリー・ガラードの『世界最悪の旅』です。
筆者は、明治44年、人類初の南極点初到達をめざし、ノルウェーの探検家アムンゼン隊としのぎを削ったイギリスのスコット隊の一員です。アムンゼン隊とスコット隊の南極点初到達競争はたいへん有名な話で知らない人はいないと思います。一昔前の道徳の副教材にも載っていたくらいです。アムンゼン隊は、スコット隊が南極点に到達する1ヶ月以上前に南極点に到達し、隊員5人全員が無事基地に帰還しています。それに対し、スコット隊は南極点に到達するも、帰路5人全員が遭難、死亡しました。
筆者は、スコット隊遭難後、捜索隊の一員としてスコット隊の遺体を発見、その後無事本国に帰還し、9年後に本書を書きあげました。実は、題名の「世界最悪の旅」は、スコット隊の遭難記録そのものではありません。筆者自らが1年前に2人の同僚とともに皇帝ペンギンの卵採取のために、厳冬期の南極大陸横断探検の苦難の状況を記録したものです。-70℃にもなる極寒の探検記録は真に迫るものがあって紹介したいのが山々ですが、本題から逸れるので割愛します。

アムンゼン隊の全員無事生還とスコット隊の全員遭難死の違いの分析は多様な観点からなされていますが、興味深いのは2人のリーダー性の違いによる分析です。
アムンゼンもスコットも類い希なる優れたリーダーであることは論を俟ちません。しかし、アムンゼンは幼少の時から極地探検を志す探検家なのに対し、スコットは生粋の軍人です。日本の第一次南極観測隊越冬隊長を務めた西堀栄三郎は、スコットがイギリス海軍式の階級制度を取り入れたチーム運営なのに対して、アムンゼンは隊員の自主性を尊重したチームワークで運営に大きな違いがあったと指摘しています。スコットの階級制度的な上意下達式の運営は、隊員の士気にも影響し、細心の注意を払うことができなかったのではないかとも推測しています。

002%20%28220x165%29.jpg会社のような組織でも集団でも、「やらされている」という思いで仕事をしているのと、自らが強い「やる気」を持って仕事をしているのとでは、チームの活力や組織力の差に違いが出てくるのは当然だと思います。「トップダウン」よりも「ボトムアップ」とも言われます。
また、「フォロワーシップ」という言葉があります。「フォロワーシップ」とは、組織・集団の目的達成に向けてリーダーを補佐する機能・能力のことです。部下の立場であっても受動的ではなく能動的であることです。リーダーの支援も指示を受けるわけではなく自律的に行うこと、主体的に考えて実行に移すことというのが、フォロワーシップの重要なポイントです。
いずれにしても、仕事でも生き方でも自らの「やる気」「モチベーション」が大切だと言うことでしょう。営業でも内勤でも、業務内容は違っても組織におけるそれぞれのポジションに優劣、差はありません。それぞれの持ち場における役割をいかに前向きにとらえポジティブに実践していくか、そしてどう仕事をふり返り、次に生かしていくかがとても大事だと思います。

このノンフィクション全集、一月に1巻のペースで読んでいます。全巻読了まであと2年近くかかる見込みです。最後まで「やる気」を途切らせることなく読み終えたいと思います。(2018.2.22)

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