社長ブログ

数字が全て!?

2015.11.02

辺りがしっかり明るくなるのは、ようやく6時前。朝の空気が、寒いを超して冷たく感じられる季節になりました。来る11月7日(土)には、天童市NDソフトスタジアムで、サッカーJ1の今季最終ホームゲームが開催されます。相手は、清水エスパルス。18チーム中の18位を、モンテディオ山形と争っているチームです。厳しい世界です。山形は1年でJ2に戻り、Jリーグの老舗である清水がJ2へ初降格することが、すでに決まっています。選手はどんな気持ちで7日を迎えるのでしょうか。寒さ冷たさを吹き飛ばすファイトを見せていただきたいです。
「数字」は、事象を明確に表す点では極めて有効ですが、冷酷です。問答無用に結果を決定づけます。人がどれだけ懸命に取り組んだか、などには全く関知しません。どんな原因・理由があるのか、を考慮することもありません。「数字」の多い少ないが、人の一生を左右することすらあります。それだけの恐ろしさを持っています。でも、やむを得ません。「数字」で優劣をつけ、競争をすることによって、意欲や向上心が湧き起こることも事実ですから。モンテディオ山形は、来季、多くの勝ち点を稼いでくれるものと期待しています。
それにしても、あまり意味の無い「数字」が羽振りをきかせていることもあるように思います。たいした違いの無い「数字」の比較に、人も社会も踊らされている傾向があるように感じられます。「数字」など論じなくてもいいのに、「数字」では表しきれないのに、などと考えてしまうこともめずらしくありません。……具体的には言いませんが。如何せん、「数字」から逃れることはできなくても、世の中には「数字よりも大切なこと」が数多くあるんだ、とせめて心の中で叫んで、溜飲を下げたいと思います。そして、「数字よりも大切なこと」の存在を、子ども達には実感させなければならない、と肝に銘じておきたいです。
CIMG8939%20%28230x164%29.jpg季節は巡り、今年も“書初め用紙”の発送が始まりました。以前、書初めの指導者が、学校で子ども達に話しされていたのを思い出します。「…墨は濃くしなさい。太い筆で、紙からはみ出すくらいで良いから、堂々と書きなさい…」と。それを素直に聞いた小学生の皆さん。生き生きとして力強い文字を色紙に書き上げました。見る人を勇気づけるような見事な出来映えだと、素人の私にも分かりました。やたら「数字」に頼らず、目標を「数字」で示すのでなく、しかも型にはまらない指導が、子ども達の潜在的な力を引き出していたのだと思います。日頃から、子ども達を「数字」で追い詰めるようなことは極力避けたいものです。難しいかもしれませんが…。
なお、会社では、売り上げ目標(「数字」)達成に向けてラストスパートの真っ最中です。この「数字」は重要です。(平27.11.2)

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