25年ぶりに掛図「山形県全図」を刊行
2010.04.05
今、東京や関東地方の桜が満開です。先日のニュースで、咲き始めた桜花は一瞬にして桜吹雪になってしまうのかの心配をよそに、見事に持ちこたえていることが報道されていました。
それは、開き始めた花びらは受粉する鳥や虫たちの揺すぶる啄みに耐えるため、花弁にしっかりとくっついているからだと説明しておりました。子孫を継承する「生きる」姿だと、自然の摂理に改めて感心しました。
桜の開花が順次北上し、山形の桜回廊もまもなく賑わうことでしょう。
私は、置賜の古木の桜も好きですが、村山の乱川扇状地の花模様が大好きです。5月初旬に、桜は勿論、さくらんぼ、りんご、桃等の果樹の花の他に、黄色い菜の花も一斉に咲き出す花の饗宴です。そして、雪を冠った月山や奥羽連峰が遠景に映え、趣のある多様な風景は、山形の絶景でしょう。
さて、弊社で大掛図「山形県全図」を、25年ぶりに刊行しました。
県内の県社会科研究会の先生方に編集をお願いし、市町村合併や道路等の最新情報も採り入れ、表は「山形県全図(地勢図)」、裏は「県の産業と観光地図」です。小学3年生の「地図で学ぶわたしたちの山形県」に準拠し、学校では社会科や総合的な学習の時間の授業、遠足・旅行の事前学習などで、常掲の大地図として親しんでいただきたい、との願いから刊行しました。
また装丁もしっかりしていますので、学校教育用だけでなく、官公庁や民間会社の応接室にも飾ってご活用いただけるものと確信しています。
この大地図を見ながら、県内各地での桜開花予想を立てたり、名所を訪ねたりすることも楽しいのでは、と思っている今日この頃です。