社長ブログ

深夜まで研修しました

2013.08.05

今年の社員研修では、隣県の新潟・福島を巡りました。梅雨前線の居座りのため雨傘は手離せなかったですが、仲間と乗る貸し切りバスの旅は、「楽しい」の一言でした。
「記録に残っている歴史は、勝者の歴史だ」と、いささか無理がある意見を聞いたことがあります。その人に言わせれば、みんなが日常目にし耳にしている記録の多くは、勝者側がとらえた歴史であるとのこと。その観点から考えれば、なるほど思い当たる節もあります。
<例1>…日本神話に登場する「ヤマトタケルノミコト(日本武尊)」。英雄であり、悲劇の主人公ですが…。西方や東方の蛮族を討伐したのだそうです。
<例2>…8世紀におかれ、以後江戸時代まで続く征夷大将軍…。関東以北に住む野蛮な東夷を征討する大事な職だったそうです。
turugajou.jpg大和政権の勢力は東北地方まで及んだそうで、その後もずーっと、都人からみれば、私の住む山形などは、さしずめ野蛮な者だけが住んでいたのでしょう。
私の先祖も、討伐だの征討だのから逃れ、何とかかんとかDNAを残すことができたのでしょうね。文献や辞典に当たり前に使われている文言にも、その目で見ると恐ろしい意味が隠されてるということでしょうか。生き延びてくれた先祖、おそらく勝者ではなかった先祖に、このお盆には丁寧にお参りをしたいと思います。
社員研修2日目に訪れた会津若松の鶴ヶ城一帯。大河ドラマの影響で賑わっておりました。ある方が言ってました。「今回のドラマくらい、敗者側に立って歴史を語った番組はない」と。その後の日本の歴史をつくったといわれ、教科書に登場する人々も、敗者側からすれば理不尽で非情な姿にしか見えてないのでしょうか。未だに当時の敵国への複雑な感情をお持ちの方もいらっしゃるとか。街中の賑わいの中にも、150年近くにわたる会津人の思いが漂っているように感じられました。
yahiko.jpg1日目に訪れた弥彦神社。新潟県中央部に位置し、万葉集にも歌われている由緒深い神社。昨年に引き続き、心のふるさとを訪ねました。しっかりとお願い事をしました。わが社は何としても勝者であらねばなりません。「熊手」をいただいてきました。これで沢山かき集めたいものです。もちろん、相手のことも配慮できる勝者でありたいとも思います。(平25.8.5)

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