あたたかい学校生活を
2013.12.18
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ (俵 万智)
こんな「あたたかさ」をしみじみと感じることができる、本格的な「寒さ」がやってきました。ノーベンバー(&ディッセンバー)・ブルーになりがちな私としては、昼の長さがどん底の冬至が過ぎて、賑やかな年末のくるのが待ち遠しいです。
先日、自宅のパソコンを久々に更新しました。WindowsXPから8(エイト)に進化です。しかし、進化したのは機械だけ。それを使う側の頭の中身がどんどん退化してるので、画面を前にして、ここ数日間は頭痛・肩こり・腰痛がひどくなっています。
わが社にも、教育機器とICT関係の担当部門があります。今日も数人で中学校にお邪魔し、関連の仕事をしています。当然にその担当者達は、今どきの最先端の技量を身につけ、私では解読不明の専門用語を駆使し、機械類を自由に扱っています。スーパーヒーローのように感じられます。
文科省では、学校におけるICT環境の整備に予算をつぎ込み、様々な計画を打ち出しているようです。すでに本県内にも、タブレット等を使いながらの授業を展開している学校が誕生しています。近い将来、ICT世代の人達が社会を動かすことになるのだろうことは(既にそうなってきているようですが)、私にも予想できます。
昨年、東京のとある教育関連企業の一室を見学させていただきました。「フューチャークラスルーム(未来の教室)」と名付けられ、歴史と伝統のある黒板とチョークなどは消え去っていました。ミニ映画館とゲームコーナーを備えた飲み物の出ない喫茶店のようにも、私の目には映ったのが恥ずかしいです。でも、これに近い教室が次第に増えていくのだろうな、と素人ながら思いました。
昔(私世代の)、学校では各教室に煙突とストーブが取り付けられ、当番が石炭を運び、暖をとりました。すきま風の入る教室はストーブの近くしか暖かくなりません。黒板はぼこぼこで、チョークの粉が辺りに散らばってる状態。教育機器活用といえば、学校に1台だけある白黒テレビで15分間ほど教育テレビ(Eテレ)を観るぐらいでした。それでも学校は楽しかったし、授業中はそれなりの勉強をしたように思い出せます。
激しく変化している学習環境のなかで、子ども達が、「あたたかさ」を感じられる学校生活を送っていればいいな。時代の変化に必死で付いていこうとしている私はそう願っています。(平25.12.18)