もうすぐ夏休み!
2016.07.22
兎も 片耳垂るる 大暑かな (芥川龍之介)
暦のうえでは「大暑」を迎えました。一年で一番暑い頃とされますが、今日は雲も多く比較的涼しくて、今の外気温は26℃です。ただ、外回りの営業の皆さんには申し訳ないのですが、本社では午前中からエアコンがフル稼働状態です。山形でももうすぐうっとうしい梅雨も明け、楽しみな夏がやってきます。
県内の小中学校でも、まもなく長い夏休みに入ります。子ども達の歩く姿も心なしか軽やかです。夏休みが早く始まらないかなという思いが現れているようです。
山形市内の小・中学校の夏休みは今週末あたりから来月下旬までです。数えると小学校は28日間、中学校は25、6日間が多いようです。ほとんどの学校が一ヶ月に満たないようです。昔よりも短いなと感じます。たぶん、「ゆとり教育」脱却による授業時数の確保で、年間の授業日数を多く計画しなければならないのかなと思ってしまいます。
吉田拓郎の歌に『夏休み』があります。
「麦わら帽子は もう消えた
たんぼの蛙は もう消えた
それでも待ってる 夏休み
姉さん先生 もういない
きれいな先生 もういない
それでも待ってる 夏休み
絵日記つけてた 夏休み
花火を買ってた 夏休み
指おり待ってた 夏休み
畑のとんぼはどこ行った
あの時逃がしてあげたのに
ひとりで待ってた 夏休み
西瓜を食べてた 夏休み
水まきしたっけ 夏休み
ひまわり 夕立 せみの声」
この曲を聴くと、昔を思い出して、懐かしい気持ちになります。
子どもの頃は「あと一ヶ月もある」、「まだまだ半分」、「もう一週間しか残ってない」、「ああ、明日から学校だ」、そんな思いで夏休みを過ごしたものです。
一年の内で一番長い休み、ぼうっと過ごして終わっちゃったということにならないよう、拓郎の歌のように思い出になる夏休みにして欲しいと願っています。
そう言えば、昔は夏休み中、毎日子供会でラジオ体操をやっていたのに、今は2日から3日だけで終わっているようです。ちょっと寂しいです。大人も子どもも忙しいのでしょう。
そんな夏休みが、拓郎の歌詞にある過去形のような遠い記憶になってしまったのは年のせいでしょうか。「指おり待ってた 夏休み」のように待ち焦がれるような気持ちはなくなりましたが、「それでも待ってる 夏休み」のような何かしら楽しみな思いはまだまだあります。大人も子どもと同じ思いにさせる、それが夏休みなんでしょう。
本社では、来週、京都を中心に社員旅行に出かけます。一泊二日ですが、なかなか訪れることができない方面なので、社員一同楽しみにしているようです。社員にとってもいい夏休みになればと思います。(2016.7.22)