2学期スタート!
2016.08.23
戻り来て 窓全開に 処暑の風(阿部美恵子)
暦のうえでは立秋も過ぎ、「処暑」を迎えました。「処暑」ってどういう意味なのかなと思っていましたが、「処」とは「おちつく」ということで「暑さがおさまる」ことだそうです。しかし、残暑まだまだ厳しく、山形では一昨日35.9℃というこの夏一番の最高気温を観測しました。
天候も落ち着かず、お盆明けから台風が立て続けに発生、上陸し、山形でも交通機関が大きくマヒしました。暑さも天候も落ち着かないようです。みなさん、くれぐれもご自愛ください。
さて、夏休みも終わりました。子ども達は久しぶりの学校生活にうれしそうな表情で登校していました。中には夏休みの宿題に追われたのか、少し疲れ気味の子も見受けられましたが、学校で数日ぶりに友達と会うと、みんな元気いっぱいになるんだろうなと思います。2学期も元気いっぱいで学校生活を楽しんで欲しいなと願うばかりです。
ところでこの夏、ペットボトルのお茶をずいぶんと飲みました。いろいろなメーカーからさまざまなお茶飲料が販売されていますが、なかでもS社から発売されている「I」という銘柄が好きです(あくまで個人の感想です)。S社とコラボレーションしている、「I」の商品名の由来ともなった京都の茶業「福寿園」に「つもり十訓」という教えがあるそうです。すなわち、
多いつもりで ないのが分別
あるつもりで ないのが財産
ないつもりで あるのが借金
深いつもりで 浅いのが知恵
浅いつもりで 深いのが欲
高いつもりで 低いのが見識
低いつもりで 高いのが腰
儲けるつもりで 損するのが商売
飾るつもりで 剥げるのが嘘
隠すつもりで 顕れるのが悪事
実によく世の中の状況や人の本心、真意を表している言葉だなと感心します。そして、我が身を振り返ってみて、どれもこれも当てはまって恥ずかしくなります。
その中の「高いつもりで 低いのが見識」「低いつもりで 高いのが腰」という言葉に、かつて勤務していた東南村山教育事務所の事務所賛歌を思い出しました。村田英雄の「王将」のメロディーからなる賛歌は、ある種のやるせなさ、哀愁、切なさを感じさせます。その歌詞に「低い敷居に 指導は高く」というフレーズがありました。まさに、「低い見識と高い腰」を戒める言葉です。
人はややもすると、自分の置かれている立場を価値判断の基準にしてしまいがちです。もちろん、課長は課長としての、部長は部長としての、社長は社長としての判断基準は極めて大事であり尊重されるべきものです。しかし、立場を離れた場や状況においても、その立場を表に表されると、「鼻持ちならない」と周りから疎まれてしまうことにもなりかねません。
私たちの会社は、学校や先生方、そして子ども達あっての会社です。「高い見識を持ちながらも、腰は低く」、そんな営業や接客でありたいものです。
会社は6日間の夏季休業を終え、17日から営業を再開しました。学校も2学期がスタート、会社も下半期スタートです。一人一人、モチベーションを高め、「高い見識と低い腰」で質の高い営業を展開していきましょう。(2016.8.23)