社長ブログ

五月晴れの朝日連峰

2020.05.08

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出された今年のゴールデンウィーク。ステイホームが全国的に浸透し、ここ山形でも、例年とまったく違う閑散としたゴールデンウィークとなったようです。
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平成24年。村山教育事務所に勤務した年です。村山教育事務所管内に新規採用された教員の「初任者研修」の一つに、小朝日岳登山がありました(8月上旬、朝日少年自然の家での2泊3日の合宿研修があるのですが、2日目にこの登山がありました)。山形県人なら一回は朝日連峰に登ってみたいと思っていましたが、機会がなくあきらめかけていた時に巡ってきたチャンスです。当時54歳だった私は、年齢から登山はパスされていたのですが、指導者の一人として無理矢理参加させてもらいました。
登山当日、6時頃、自然の家のバスで古寺鉱泉まで行き、そこから登山開始です。急な山道を登りっぱなしという感じで、昼前にようやく小朝日岳山頂に到着しました。さすがに奥深い山で、どこをどう登っていったのか今もって不明です。唯一わかったランドマークは、山と山の間から見えた山形自動車道の白く光る橋脚だけです。また、山頂で昼食を取った時、大朝日岳が結構近くに見えたことをはっきり覚えています。帰りは、同じ道を下ったのですが、登り以上に急坂がきつく、かなり体力を消耗したので、古寺鉱泉に到着した時は結構ヘロヘロでした。
それ以来、晴れた日に朝日連峰が見えると、「あれが大朝日かな? だとすると、あれが小朝日? いや違うかな?」と意識して朝日連峰を見るようになりました。いろいろな場所から角度を変えて眺めては、勝手に「小朝日はあそこだ」と決め、数秒後には「あんなに低かったのかな? やっぱり違うな!」と繰り返している次第です。
今年の連休も快晴の日が多く、朝日連峰の白い山脈が見えると、いてもたってもいられなくなり、「3密」を避ける工夫をして出かけました(工夫:交通手段=愛車(自転車)。人のいない所を行く=裏道、畑、田んぼを行く。眺める場所=誰もいない堤防)。今は、サクランボやりんごの白い花が満開でとてもきれいです。私のお気に入りの場所「最上川の右岸堤防」の上を走りながら、新緑の中、青い空にひときわ映える白い朝日連峰を満喫しました。1年の中で、今しか味わえない最高の景色です。(2020.5.8)

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