社長ブログ

気仙沼のジュニアジャズバンド

2021.06.15

私は、なぜか平成24年度から、NHK連続テレビ小説を録画して夜に見るようになりました。自分の好みでない2作品以外はずっと見ています。今年の5月17日から104作目の「おかえりモネ」が始まりました。6月4日(木)放送で、主人公のモネ=永浦百音(清原果耶)が小学生から中学生にかけてサクソフォンを吹いていた気仙沼のジュニアバンドのシーンがありました。それを見たとき「これって『気仙沼ドルフィンズ』でねえの!?」と再生で飛ばしたタイトル曲の部分を再度見直し、テロップで「気仙沼ドルフィンズ」を確認し、とても懐かしい気持ちになりました。
「気仙沼ドルフィンズ」を知ったのは、毎年9月の第2土日に開催される、仙台市の「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」でたまたま演奏を聴いたことに始まります。
DSC_1141copy.JPG「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」について
1991年(平成3年)に始まったジャズを中心とした音楽フェスティバルです。「定禅寺通り」をメインに「勾当台公園」「一番町」「西公園」などに、ちょっとした演奏会場を約90カ所設け、約700組5000人の演奏家が、入れ替わり立ち替わり30分程度演奏します。道端での演奏なので客席はなく、歩きながら気に入ったら立ち止まって聴くという、まさに「お祭り」です。
私は、このジャズフェスティバルの存在を知った平成13年以降、毎年見に行っていました。
何年目か忘れましたが、宮城県民会館の隣の「仙台定禅寺ビル」入口のちょっとした広場で演奏していた小中学生の演奏が、あまりにもノリノリにスイングしていたので見入ってしまいました。それが「気仙沼ドルフィンズ」です。小中学生が緊張しながらも、生き生きと演奏している姿にうれしくなったのを覚えています。フェスティバルに出ていた多くの演奏者の名前は気にもとめませんでしたが、唯一覚えていたのが「気仙沼ドルフィンズ」です。
※余談ですが、東日本大震災が発生した2011年(平成23年)は9月10日(土)と11日(日)の開催でした。偶然にも二日目は震災から丁度半年後。午後2時46分、演奏している全員が演奏を中断し、黙祷代わりに全員が1分間「C(ド)」の音を出し冥福を祈りました。
「気仙沼ドルフィンズ」 について
正式名称は「気仙沼ジュニアジャズオーケストラ THE SWING DOLPHINS」です。1993年(平成5年)の学校週5日制施行にあわせ、地元の音楽家が子供たちに音楽の素晴らしさを伝えたいと結成されました。メンバーは小学校5年生から中学生までで、地元の小学校を借りて練習しています。
東日本大震災の時は、被災してかなりの楽器や楽譜を失いましたが、すぐにアメリカのニューオーリンズのライブハウスからサックスやトランペットが寄贈されました。震災1ヶ月後の4月24日には、避難所の気仙沼市総合体育館で演奏会を行い、被災した人々を勇気づけました。
このジャズフェスティバルですが、昨年はコロナのため中止でした。今年は大幅に規模を縮小し開催する予定ですが、私は感染防止のため行きません。来年は行けることを期待しています。
(写真:イオンモール天童の東側、跨線橋斜面に群生するオオキンケイギク?〈特定外来生物?〉)

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