社長ブログ

目に入れても痛くない

2022.06.01

「目に入れても痛くない」。これは「かわいくて、かわいくて、たまらない様」を表した言葉です。
実際は、目に何が入っても痛いのですが、それが「蜂」ならば事態は深刻です。

10日ほど前の5月20日(金) のことです。午後4時までにセレモニーホールに行かなければならない用件があったので、午後2時半から休みをもらって帰宅しました。その日も晴れていたので、交通手段は当然自転車です。いつもの通勤コースを帰宅中、午後2時50分頃、山形市と天童市の市境の天山橋(県立中央病院前の県道22号線)を下り始めて、スピード出始めた時、突然「蜂」らしき虫がサングラスに飛び込みました。「蜂」らしき虫はサングラスの中から飛んでいかず、逃げ場を失った形になり、サングラスの中でグルグルと暴れまくりました。
「ウワ~!」、パニックになった私はどうして良いかわからなくなりましたが、一つだけはっきりした答え(対処方法)が頭の中を駆け巡りました。それは「サングラスを外せ!」でした。急ブレーキをかけ、シューズとペダルを固定するビンディングを奇跡的にうまく外し、ロードレーサー(私にとっては大事にしている高級品)を放り投げ、地面に両足で立ち両手が使えるようになって、ようやくサングラスを外すと、「蜂」のような虫は飛んでいきました。
「痛ぇ~~~!」左目付近に激痛が走り、涙がボロボロ出てきました。「とにかく、少しでも毒を絞り出さねば!」と左目付近を強く手で押しましたが、どこを刺されたのかもわからないので、1~2分ぐらい経過した後、「まず帰ろう」と帰宅することにしました。
ペダルをこぎながら「アナフィラキシーショックで突然倒れたらどうしよう…」「やっぱり、すぐ医者かな?」「でも、この場合何科?」「通勤経路にある医者は小児科と整形外科か…」なんて考えているうちに家に着いてしまいました。
刺されたところは痛いままですが激痛ではなくなったこと、鏡で見ると瞼が少し腫れているくらいなので、まずは用件を済ませることにしました。予定より早く用件が終わったので「念のため医者に行ってみるか」と、ホールのロビーで何科の医者がいいのか検索しました。皮膚科というのが多かったのですが、内科やアレルギー科というのもあったので総合病院に行くことにしました。
一応「内科希望」で受付した後、しばらくすると外科に案内され、「ベッドに寝てください」といわれました。私は、瞼に薬を塗ってもらうだけと思っていたので不思議に思いましたが、指示に従いベッドに寝ました。本格的な血圧計から伸びる線が腕につながれ、心電図から伸びる数本の線が胸と腹、手に貼り付けられ、その格好で点滴が始まりました。「『えーっ』、何が始まるんだ? すぐ帰るつもりだったのに、長時間は困るんですけど! 俺は瞼が痛むだけなんだけど!」
看護師さんの説明、「アナフィラキシーショックは刺されて2時間以内が多い。点滴はショックを防ぐ薬が入っている。2時50分に刺されたので5時まで点滴をする」とのことです。午後5時前にドクターが来て問診し、「あと30分点滴したら帰っていいよ」とのこと。瞼の治療は、看護師さんが塗り薬をチロッと塗っただけでした(3日間瞼が腫れ、お岩さん状態でした)。
受付の時廊下で、看護師さんに「今まで蜂に刺されたことありますか」と軽く聞かれたので、私も軽い感じで「35年以上前、北海道足寄町の松山千春の生家で大きな鉢に刺されたことがあります」と答えたことが、今回の治療の出発点になってしまったと個人的には思います。
写真:我が家の駐車場兼家庭菜園に群生しているマーガレット(5月29日10時撮影)

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