社長ブログ

ママチャリでもヘルメット

2022.08.01

街で自転車に乗っている人を多く見かけますが、ヘルメットをちゃんとかぶっているのは小学生と学校や部活動に行くときの中学生ぐらいです。その中学生も、学校とは関係の無いプライベートで自転車を乗っているときは、ほとんどヘルメットをかぶっていません。
道路交通法では、第63条10項に「13歳未満の子どもが自転車に乗る際には、ヘルメットの着用努力義務がある」と定められています。
更に、着用に関して一歩進んでいるのは各県の条例で、山形県の場合でも「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」の第13条4項に「自転車利用者は、乗車用ヘルメットをかぶる等安全上の措置を講ずるよう努めるものとする」と定められており、13歳未満の小学生だけではなく、自転車に乗る全ての人にヘルメット着用の努力義務を課しています。
私は、ロードレーサーやクロスバイクに乗るときは、昭和63年からヘルメットを着用しています。しかし、ママチャリに乗るときは、全く着用していませんでした。ママチャリでもヘルメットを着用した方が絶対に安全であることは十分理解しています。でも、ママチャリではちょっと…。
理由は、ロードレーサーにヘルメット姿は、市民権を得ており、変な目では見られません。一方、ママチャリにヘルメット姿は、「何? あの人!」という変人扱いの域から脱していない現状があるからです。

全国的にみて、まだ数県ですが、高校生のヘルメット着用率が非常に高い県があります。高校生の自転車による重大事故が多発し、なんとかしなくてはという機運が高まったことが出発点にあるようです。県民あげての取組の結果、少しずつですがヘルメットを着用する高校生が増え、ヘルメット姿が市民権を得た形になり、着用が当たり前にまでなったそうです。
この事例を受け、「ママチャリのヘルメット姿が当たり前になればいいんだ」「まず、自分が率先してかぶってみるか!」と静かに決意し、今年4月からママチャリでもヘルメットをかぶってみました。しかし、某大手家具メーカーのCMではないのですが、まだまだ世間の「視線が冷たい!」し、鏡で自分の姿を確認すると「やっぱり変」な感じでした。ロードレーサー用のヘルメットだから「周りから浮いて見える」のが自分でもよくわかりました。
「よし! アーバンタイプ(スーツ姿でも似合う都会的なヘルメット)を買ってみよう!」
早速、会社近くの全国チェーンの自転車販売店で、気になっている「O社」のアーバンタイプを試着してみました。「絶対無理!」かぶるまでもなく、頭に乗せた瞬間、小さくてかぶれないことがわかったので、周りに悟られないように静かに元の場所に置き、静かにその場を去りました。
その後、ネットでも色々調べてみたのですが、私がかぶれる特大サイズのアーバンタイプが見当たりません。ようやく見つけたのが「G社」のヘルメットで、先日、屈辱を味わった(?)あの自転車販売店でしか扱っていない商品でした。勇気を持て、もう一度自転車販売店に向かいました。隠れるようにヘルメットコーナーに進み、隠れるように試着。「やった! かぶれる!」早速購入し、その日の買い物から、「ママチャリでもヘルメット」を実践。数日間は少しだけ恥ずかしかったのですが、今では、ヘルメットもほどよくなじみ、「ママチャリでもヘルメット」が板についてきたと自信を持って(個人的に勝手に思っているだけですが…)、爽快にペダルを踏んでいます。
写真:私が愛用している、ロードレーサー用のヘルメット(左)とママチャリ用のヘルメット(右)

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