無謀な目標
2023.08.01
「年(トシ)だからやめておけ…」
「老兵は死なず、ただ消え去るのみ…」etc 。
前期高齢者に一歩足を踏み入れてしまった私は、趣味のジョギングをしていても、運動不足解消のためという理由しか思いつかず、少しは楽しかったり、少しはストレス解消になったりするものの、「走る喜び」メーターはガス欠寸前の状態です。
7月中旬、某クジラ印のスーパーでの買い物を終了し、マイバックを持とうとした時、突然、クジラ印スーパーの神様が私に魔法をかけ、目の前に貼ってあったポスターをジーッと見つめる怪しいオッサン銅像に、私は姿を変えられてしまいました。
ポスター:「天童ラ・フランスマラソン2023(第10回記念大会)」11月5日(日)開催。
「11月5日(日)…。出れるじゃん…」
昨年度の大会は、某審査会の審査委員をしていた関係で表彰式とラ・フランスマラソン大会がバッティングしたため、物理的に参加できませんでしたが、今年は両者とも日程がずれているので参加可能です。
実は、昨年も参加を申し込むか迷ったのですが、締め切り直前に10kmを走ってみて、とても苦しかったので参加を断念しました(日程のバッティングは後で気づきました)。その前の2年間はコロナの関係で中止。更にその前の年は、はじめから出る気はありませんでした。なぜならば、教員定年前の2年間、59歳と60歳の年、「山形まるごとマラソン大会(距離ハーフ)」に出場し、完走したものの、息が上がったり、足がつったりして、何度も歩いてようやくゴールした苦しい経験から、「もう大会は参加しなくていいや」と思っていたからです。
「山形まるごとマラソン大会」から5年が経ち、体力的にも相当落ちている65才の私が、何回か歩くことを前提としても、21.1kmを走りきれるのでしょうか? 冷静に、自分の今の体力を考えれば途中リタイヤの公算が高いと思います。
「でも、楽しくない!」何の張り合いもなく走っていても、体力も気力も衰えていく老ランナーに、毎年毎年、少しずつなっていくだけの今の生活。ポスターをジーッと見つめる怪しいオッサン銅像は決意しました。途中リタイヤ大いに結構。やってみなければわからない。挑戦することに意義がある!
7月12日水曜日。大安吉日。今の私の体力を考えれば「無謀」かも知れませんが、「目標」を掲げました(ちょっと大げさに言ってしまいました)。それは、「天童ラ・フランスマラソン2023」に申し込み、後に引けない状況を自ら作ったということです。
なんとなくですが、燃えるものを身体の中心から感じます。9月頃までには10kmを楽に走れる身体に戻し、10月中には2回程度は本番のコースを完走するというスケジュール的なものも考え始めました。再び、身体の中から湧き出る熱いものを楽しんで、しばらくは走ってみようと思います。トレーニングの途中経過や大会の結果は、書くネタがたまってきたら報告します。
写真 5月に大量に種をまいたので、紅花畑っぽくなった家庭菜園 7月17日撮影