社長ブログ

教育は「未来創造総合プロジェクト」  ~ 取引先様へのご挨拶を通して ~

2024.05.01

 先日、関東方面に出張させていただきました。日頃から大変お世話になっている取引先様へのご挨拶が中心ですが、特に最新情報を頂戴することを含め、多くのご指導をいただきながら業界における自己研鑽を積むことも目的の一つでありました。早朝、駅に向かうと久々に乗る新幹線はとても新鮮で、なんとE8系の新型車両でありました。座席は山形県の花である紅花をイメージした鮮やかな黄色から赤へのグラデーション。何とも素敵で、思わず見取れて撫でてしまったほどです。
 定刻に山形駅を離れ、どんどんスピードが増してゆきます。車窓からは見慣れた景色と満開の桜が美しく見えます。米沢を過ぎた頃、心地よい揺れにまぶたが耐えきれず、ついウトウトと…。ふと気がつくと、列車は郡山を過ぎ宇都宮近くでした。大宮で乗り換え、取引先様のある埼玉県日高市へと向かいます。次第に緊張が増しますが、同行していただいた須﨑部長、多田支店長との温かい会話に救われます。百戦錬磨のお二人はいつも明るく落ち着いておられます。かくありたい、そう強く思った道中です。
 「大変お世話になっております。山形教育用品の日髙と…」思わず、名刺を交換する手が震えます。老舗の代表取締役会長さんと代表取締役社長さん、ともに気さくなお二人で、お茶を一服いただいているうちに、お初とは思えない親近感が湧いてきました。特に、会長さんの教育への熱い思いや願い、これまでの歩みやご苦労を伺い、益々その思いが募ります。今は亡き初代社長さんの掲げた理想や志が現会長さんに引き継がれ、連綿と続いておられることなど、密度の濃い内容に感銘を受けました。また、歯に衣を着せない会長さんの実直なお人柄にも心揺さぶられ、弊社との「信頼」関係の深さを改めて感じた次第です。
 午後からは都内に移動して、お世話になっている二つの会社を訪問。緊張は少し緩和されたものの心理的なエネルギーの負荷は大きいものがありましたが、お目にかかってみると、すぐに打ち解け、最新情報のご教示から最新設備の見学まで、大変お世話になりました。社員の方々の生き生きと働く姿も拝見でき、最新機器によるデータの一元管理システムなど、安心安全に欠かせないセキュリティシステムもご説明いただき、「信頼」の二文字を強固にできた次第です。
 翌日二日目の午前中も都内にある別の取引先様にご挨拶に伺い、小中の教材を中心に全国の販売状況や教材等の研究改善の最前線をお聞きできました。また、午後からは教育ウチダ会による東日本300を超える代理店の総会並びに表彰式、懇親会が催され、弊社も拝受の栄に浴しました。さらには、大久保代表取締役社長さんの講話の中で、ICT環境整備におけるハード・ソフト両面からの整備実績や未来を見据えた教育環境整備の最先端情報を伺うことができました。また、懇親の席では一期一会の出逢いがあり、充実したときが流れました。中でも、東京黒板製作所の澤木代表取締役社長さんとの出逢いは忘れられないものとなりました。黒板の歴史や製作秘話、苦労話を語ってくださり、お隣の秋田県が故郷だともおっしゃった澤木社長さんに同じ東北人として熱いものを感じ、今後とも懇意にしていただくようお願いをした次第です。
 二日間の取引先様へのご挨拶や出逢いを通して、教育は、まさしく「未来創造総合プロジェクト」であることを確信いたしました。各々の企業や部署において、より質の高い教育への模索と具現化のための工夫改善等、飽くなき追求を肌で感じたからです。「社会の変化に対応する教育」から「社会に変化をもたらす教育」へ。これは、学校を含めた教育行政だけで実現できるものではありません。社会を構成している様々な単位の創意工夫と支援があったればこそです。そこが「総合プロジェクト」たる所以でしょう。弊社も、信頼のネットワークをより確かにして「未来創造総合プロジェクト」の一翼を担って参りたいと、決意新たに帰路に着いたところでありました。<令和6年5月1日 NO.4>

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