社長ブログ

2025 明けましておめでとうございます  ~ 1月6日 仕事始めの儀 ~

2025.01.07

 新年、明けましておめでとうございます。
 仕事始めに当たりまして、まず第一番目に、すべての社員の皆様とご家族の「幸せとご健勝」を心よりお祈り申し上げます。幸せの追求あっての人生ですし、幸せの追求あっての大切な仕事です。健康に留意しながら一歩ずつと願っています。めざせ、ウェルビーイングです。また、我が社の益々の隆昌を願ってやみません。

 さて、今年は巳年(みどし)。干支(えと)は「乙巳(きのと・み)」です。
「乙巳(きのと・み)」は、60周期を持つ干支(えと)からすると42番目に当たる年回りで、「昨年までの努力の積み重ねに、さらに努力を重ねることで、ものごとを安定させていく年」になると言われています。また、蛇は脱皮をすることから「新しい挑戦や変化に前向きになる年」ともされています。まさに、我が社に取りましての「節目の70期、70周年」にふさわしい「乙巳(きのと・み)」の年であると感じております。是非、皆さんで力を合わせ、「様々な変化」に「前向きに挑戦」をし、前進してゆきたいと強く願っています。

 様々な変化について、大きく3点触れたいと思います。

 変化の一つに、今年の教育界では、CBT普及元年か?! と言われております。益々教育DXが加速していきそうな勢いです。これまでも、何度も触れてきましたが「デジタル化」の波は避けては通れませんし、解決策に「魔法の杖」もありません。大切なのは、「その変化」を前向きに捉え「流れの中に取り込んでいく」ことだと思っています。デジタル化は、あくまで「方法論(手段)」としてのものです。「デジタル化すること」を目的にしているわけではないので、はき違えてはなりません。手段ですから、アナログかデジタルかの二項対立ではなく、互いのいいとこ取りの「ハイブリッド」を推し進めることです。これまで通り、私たちの考え方に偏りの無いよう「バランス」を保ちながら、教育の「質」の追求としての営業販売を心してゆきたいと願います。要は「教育の質」の担保が重要であると言うことです。

 二つ目の変化として、山形県では「7教振(第7次山形県教育振興計画)」が策定され実施開始となります。進むべき方向は、「ウェルビーイングを目指し、多様性あふれる持続可能な社会の実現」であります。平たく言えば、先ほど冒頭で申し上げた「幸せの追求」を県内全体でと言う流れです。国や文部科学省でも同じ方向を目指しています。県では、「県民みんなでチャレンジ」のスローガンを掲げ、「体験」「探究」「尊重」「協働」の4つを重点キーワードにして取り組みを促しています。
 この4つのキーワードは、私たちの仕事においても重要な示唆を与えてくれています。

 まず1つ目の「体験」。サントリーの創始者鳥井信治郎氏は、「やってみなはれ、やらなわからしまへん」という精神で大きな壁に挑み続けました。まさに「体験重視」、しかも「チャレンジ(挑戦)」です。身をもってやってみて、取り組んでみて「なんぼ」の世界です。考えるより、感じて動く大切さが必要です。新たなことに動き出す勇気や大切さを示唆してくれています。2つ目の「探究」は、情報収集した上で深く考えてゆく姿勢へつながります。3つ目の「尊重」は社員一人ひとりの個性や多様性を互いに認め合い、4つ目の「協働」は力を合わせて、一丸となって…と言うことになります。

 三つ目の変化として、4月から小学校1校減、中学校1校減。上山に「学びの多様化学校(きらり学園)」が新設で1校増。これから先の5年間では、小中学校併せて約20校近くが減になってゆく厳しい見通しです。大切なのは、厳しいと言って嘆く前に、これまでと同様に、統合までの極小規模学校も見捨てない、取り残さない姿勢を貫き、大規模校や中規模校でカバーし合う姿勢をより強固にしていく覚悟を決めなければなりません。それが会社の使命でもあると思っています。ある意味、準公的機関と自負して矜恃を保たなければなりません。このことは、機会を捉えて、教育行政にも強く伝えて参りたいと思います。
 同時に、70周年の節目にあたり、5年先10年先を見据えた議論の場をつくり、新たな挑戦の分野を模索するなどの対応を早急に行ってゆきたいと考えています。12月のブログに、会社の歩みを10年刻みで自分なりに整理してみましたが、その中で一番勇気づけられたのは、どの時代においても大きな課題があれど果敢に立ち向かい乗り越えてきたという歩みの事実でした。今こそ、覧古考新の時です。社員皆さんの英知を結集し前進してゆきたいと思っております。今年は、昭和元年から数えるとちょうど「100年」になると言います。決して懐古主義ではありませんが、昭和の古き良き時代の財産も掘り起こしながら、新たな令和二桁に向かって前進してゆきたい、そう思います。
 また、我が社の強みは、阿部相談役がいつもおっしゃる、皆さんも含め歴代の社員が培ってくれた「信頼のブランド」と「支え合う仲間」であります。さらに、私は、強くて柔軟な「真心のある物流ネットワーク」も大きな強みだと思っています。この「信頼」「仲間」「真心物流ネットワーク」を最大限に生かせるような「新たな取り組み」を模索して参りたいと思います。

 話は変わりますが、日本の生物学者の第一人者である「福岡伸一(ふくおか しんいち)」教授の著書に『変わらないために変わり続ける』という本があります。「変わらないために変わり続ける」という一見矛盾するタイトルですが、実に奥が深いと感じます。生物と同じように、「会社も命をつなぎ変わらずに繁栄を続けるために、変わり続けてゆくこと」が何より大切なことなのではないでしょうか。

 結びになりますが、「節目の70期、70周年」にあたり、乙巳(きのと・み)の年らしく、「変化を前向き」に受け止め、「地道な努力」と「新たな挑戦」を重ねて参りましょう。仕事始めに当たり、「変わらないために変わり続ける」ということを意識しながら、本年も、どうかよろしくお願いいたします。<令和7年1月7日 NO.20>

社長ブログ 一覧 »