教育フロンティア ~ 私たちの願い ~
2025.03.03
小誌『教育フロンティア』
皆さんは、ご存じでしょうか?
学校と私たち(弊社)の間をつなぐ大切な教育情報季刊誌であります。
令和7年(2025年)1月10日発行で通巻96号を迎えました。この96号(2025新春号)は、節目に当たり、「会社創立70周年記念号」となりました。創刊から40年近い継続発行を想うとき、胸に込み上げてくるものがあります。その歴史の一端を振り返ってみたいと思います。
小誌『教育フロンティア』は、昭和61年(1986年)9月に創刊しました。
会社では、当時、学校と会社の間をより強くつなぐことが出来ないか、そんな思いから様々な検討を進めていたといいます。その中で、長く継続できるもの、そして、学校の先生方に有効活用していただけるもの、教育や文化の振興発展をお手伝いできるものとして、「教育情報を含めた季刊誌」の声が上がりました。当時の会長であった村越拓功先生が名付け親となり、『教育フロンティア』が産声を上げることとなったのです。
創刊号には、トップに次のような詩が綴られています。胸に刺さる創刊の言葉です。
“21世紀”
やがて迎える新しい世紀。
わたしたちは、今、
希望と、不安を抱きながら
未知の世紀を迎えようとしている。
すがすがしい朝の通りを、
子どもたちが連れだって、学校へ向かう。
ランドセルを背負う、小さな足どり。
確実に“21世紀”の担い手だ。
予想をこえる科学の進歩。
成熟した社会の中で
とまどいながら生きているわたしたち。
21世紀を担う子どもたちに
どんな手をさしのべられるのか
確かなことは、
今の、わたしたちが、渡し役だと言うこと。
今、教育の広場“フロンティア”を創る。
編集後記には、『学校と私たちの間を通い合う小誌を編むのが念願でした。一つには我社のPR誌としての顔、二つには様々なジャンルの方々から教育や文化等についての話題提供の場としての顔です。…』と綴られています。単なる「つなぐ」ではなく「通い合う」願いがこめられていたことがわかります。勿論、21世紀を迎えた今もまったく同じ願いです。
少しずつ変化してきたのは、体裁や情報量です。現在は、A4版・6頁でオールカラー、年2回(新春・夏)の発行です。当時は、A5版・40頁・表Ⅰ表Ⅳのみ4色で、春夏秋冬4期の発行でありました。表紙を飾っていただいたのは、教員の造形部会の先生方で、2号ずつリレー方式で協力をいただいたと記されています。年間発行予算は500万円を当てていました。その後、3回の改訂・・・平成9年には年2回(春・秋)発行のB5版・24頁4色、平成20年からは学期に合わせて年3回A4版・8頁・オールカラー、そして平成30年夏号より現在に至ります。
県内の「学校紹介」や社会科見学で生かせる「やまがた発見」、そして「ちょっと寄り道」と題した教育や文化施設等の紹介、最新教育情報や教材教具の紹介などを中心に編集。先生方に愛されるコンパクトな紙面編集を心がけております。今後とも、学校の、そして先生方のお役に立てるよう編集・発行して参りますので、これまで以上のご指導・ご支援・ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。<令和7年3月3日 NO.24>