免許更新 ~ 初心に返って交通安全 ~
2025.03.13
免許更新…。
数年前までは、「免許更新」と聞くと「教員免許更新制」のことを思い浮かべる方も多かったのではないでしょうか。平成21年4月1日から導入され、令和4年7月1日に廃止されました。教員免許更新制は、その時々で求められる教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すものでした。令和4年5月に改正教育職員免許法が成立し、教員免許更新制は発展的解消となり廃止されました。免許更新のための講習研修の義務はなくなりましたが、「教員」が「学び続ける」ことは必須要件です。教育公務員特例法にも研修(研究と修養)の規定があります。免許更新が廃止されたとはいえ、学校現場の先生方は、日頃から研鑽を積まれ、教材研究を始め、最新の教育理論や教育実践を求め続けておられます。
さて、運転免許更新…。
数週間前に運転免許の更新通知が届きました。
3月24日以降であれば、マイナンバーカードを運転免許証にすることも出来る内容でした。どうしようか迷いましたが、早めの更新を優先して、3月上旬に総合交通安全センターを訪れました。
平日の午後とは言え、たくさんの方が更新講習に来ています。受付は、すでにコンピュータ化されており、免許証カードを挿入し読み取りをした後、必要事項の入力のみ。ものの1~2分程度です。5年前の更新の時とはかなり変わっていました。やはり、変化の激しい時代です。受付ホールや更新講習を受ける会議室に流れるピアノBGMのシックな雰囲気に癒やされながら待ち時間を過ごしました。
ちなみに、手数料は更新(2,500円)と講習(500円)で3,000円程でした。マイナ免許証のみにすると若干安く済むようで、更新手数料が2,100円、講習は対面(500円)とオンライン(200円)を選択できるようです。また、通常の免許証とマイナ免許証の両方を取得することもできますが、更新手数料は若干高くなるようです。
道路交通法第101条の規定により、運転免許を持っている人は、定期的に免許の更新及び定期検査を受けなければなりません。視力検査、写真撮影を受けた後、講習となりました。私はゴールド免許でしたので、講習時間は30分程度。講習では、県内の交通事故の発生状況や最近の道路交通法の改正、事故の防止方法などについて学びました。昨年(令和6年度)の山形県内の交通事故の発生件数は2,457件、死者数は24人だったそうです。過去5年間の平均よりも減ってはいますが、防げる事故がもっとあったかもしれません。県内には73万人の免許保有者がいると言うことで、事故の多くは前方不注意の「認知ミス」が多数を占めていました。法改正では、令和5年4月1日より自転車のヘルメット着用が努力義務化されました。自転車事故の際の頭部への衝撃を軽減し、命を守ることが期待されています。また、歩行者優先のルールの再確認とともに意識強化もなされています。山形県では「歩行者に日本一やさしい山形県」をキャッチフレーズに「交通安全ありがとう運動」を展開しています。
今回の運転免許更新を通じて感じたことは、初心に返って交通安全に心がけることの大切さです。運転免許を取得したばかりの頃は、誰もが慎重に運転しますが、長年運転を続けていると、どうしても慣れや慢心が生じてしまいます。今回の講習を受けて、改めて交通ルールを守り、常に周囲に注意を払うことの重要性を感じました。<令和7年3月13日 NO.25>