「やまがた中学生の読書」を編む ~ 多様な作品を通じて、豊かで確かな「読解力」を ~
2025.09.09
「やまがた中学生の読書」をご存じですか?
昭和45年(1970年)から、山形県中学校教育研究会国語部会と図書館教育部会が編集を重ね、本の歴史と共に積み上げられてきた珠玉の3部作(3巻構成)です。これまで、中学校における朝読書や授業、読書会や生徒会、学校図書館などで利用、さらには家庭における読書の機会として活用されてきました。私の中学時代は昭和ですが、国語の先生と一緒にテーマを絞り、「中学生の読書」を使って生徒会における読書会をした記憶があります。
読書離れが叫ばれて久しい中ではありますが、「山形の子どもたち」は地道に読書活動に勤しんでいます。その一翼を担っているのが「やまがた中学生の読書」でもあります。
現在、その「改訂版」を編んでいます。
改訂は、教科書改訂に合わせ概ね4年に一度の頻度で行ってきました。
膨大な数の「小説・物語・エッセイ・ノンフィクション・郷土関係の作品」の中から、中学校教育研究会国語部会や図書館教育部会の先生方のご尽力により、56作品(現行版)が選ばれ掲載されています。このたびの改訂では、約半数が新しい作品になる予定です。歴史的名作から最新の出版本まで、多種多様なジャンル、出版作品の中から、県内の国語科の先生方が「山形の子どもたち」に読んでほしいと願う作品を編んでいます。
3部作(3巻構成)というのは、学年や発達を考慮に入れた編集方針で、1年生向けから3年生向けまで検討しています。しかし、厳密な学年や順序性はなく、どの1冊から読み始めても多様なジャンル、多様な作品に触れることができ、読書の幅が大きく広がる編集となっています。もちろん、小学校の高学年が読んでも、若干の高さを感じるでしょうが十分に読み込めます。返って、小学生に背伸びさせたいくらいの価値ある作品群です。
表紙をめくり扉を開くと、「はしがき」には次のようなメッセージが掲載されています。
『…中学校三年間の中で、有意義な読書体験になれば嬉しいです。ぜひ読んでほしい名作や話題の作品、山形県とかかわりのある方の作品などを選び紹介しています。きっと読書の愉しさを実感し、もっとたくさんの本と出会いたくなることでしょう。…中学生のこの時期だからこそ、読書を通じて人間力を高めてこれからの自分の未来を豊かにしてほしいのです。読書は、まさに自分の心の筋肉を強くし、生き抜く力を高めて人生を豊かにできる一番の方法なのです。…さあ、一度きりの人生をより豊かに生きるために、あなた自身の読書の始まりです。』と。
来年の春には改訂版(令和8年版)が完成します。
本日も、これから編集委員会が開かれます。熟議を通して編み込まれる「やまがた中学生の読書」。乞う、ご期待です。
是非、多くの中学生に手に取っていただき、お読みいただければと思います。山形県内の子どもたちの読書量が増し、豊かで確かな読解力が育まれることを切に願っています。
弊社では、これからも山形県の教育の振興・発展に寄与するべく、県内の先生方の応援団として邁進して参ります。<令和7年9月9日 NO.36>