本の持つ力 ~ 第58回YBC読書感想文「本の森たんけん」表彰式 ~
2025.12.15
前回のブログ(NO.42)にも綴りましたが、第58回YBC読書感想文「本の森たんけん」の最終審査が終わり、特選、入選、佳作の受賞者が発表されました。応募総数564点の作品の中から、特選21作品、入選26作品、佳作35作品が選ばれました。どれも皆、心に響く素晴らしい感想文です。
令和7年12月13日(土)、午前11時より、山形メディアタワーにて表彰式を執り行いました。
「特選」に輝いた児童生徒の皆さんが出席され、ご家族と関係者らが一堂に会しました。昨年もそうでしたが、会場になった山形メディアタワー8階会議室は、明るく開放感にあふれており、素敵な壇上花が彩を添えています。また、大きく広々とした窓からはうっすらと雪化粧をした市街地が遠くまで見渡せ、実に清々しい空間です。受賞される児童生徒の皆さんは少々緊張気味の面持ちですが、YBC小川香織アナウンサーの明るく優しいトーンに、会場はほのぼのとした空気に包まれています。
YBCの髙橋啓司取締役営業局長様のご挨拶に続き、お一人おひとりに賞状と記念の盾をお渡ししました。受賞されるお子さんの表情はとても明るく晴れやかです。緊張の中にもうっすらと笑みが感じられ、自信に満ちた姿は凜としています。代表3人による心のこもった朗読に続き、西村仁美審査委員長より、次のような講評をいただきました。
『…特に、今年は家族の部で特選に輝いた渡邊由美さんの感想文は、審査員の心に深く響きました。高校生のお子さんから催促されて読んだサヘル・ローズさんの「これから大人になるアナタに伝えたい10のこと」という本についての感想文です。親子で一冊の本をそれぞれに読み、共通する読みや異なる読みを比べ、子どもと自分の生き方を理解し、さらには本の力を再認識させてくれる感想文でした。来年も、親子や兄弟で1冊の本をめぐって語り合い、家族の部への応募も期待しています。…』
このブログのタイトル「本の持つ力」は、その渡邊由美さんの感想文の題名をそのままお借りしました。1冊の本の力の偉大さを改めて感じさせてくれた素晴らしい感想文であり、「残り姿」としての題名『本の持つ力』に感銘を受けた次第です。
『…YBC読書感想文「本の森たんけん」は、本の世界を森に例えています。みなさん、本の森を想像してください。遠くから見ると、膨大な本の集まりは近づきがたいかもしれませんが、森の中に入って、一冊の本をじっくり読むと、隣の本との違いに気が付いたり、他の本とのつながりが見えてきたりしませんか? あるいは、思わず自分の経験と照らし合わせて考えることもありますよね? そういうことが本の森のたんけんです。おもしろかった本から同じ作者の本を次から次へと読んでみたり、興味を持ったテーマについていろいろなジャンルの本を読んでみたり、時には全く読んだことのないタイプの本をめくってみたり、人から勧められた本を気軽に読んだり、なんとなく題名や表紙に魅かれた本を手に取ったり…。そうやって本の森をたんけんしていってください。きっと森林浴と同じように、頭がすっきりしたり心が豊かになったりしますよ。来年もたくさんの応募をお待ちしています。』
西村仁美審査委員長のしっとりとした言葉に、会場はしばらく心地よい余韻に包まれました。
応募された564点の作品どれもが、本との出逢いがきっかけとなり、自分の生活を丁寧に振り返ったり、行動を起こしたりしていることが伝わってきました。
本の森への誘い(いざない)が、心に残る出逢いを生み、少しでも「生きる力」「生き抜く力」「生き切る力」の一助になることを願ってやみません。今後も是非、たくさんの本と出逢い、その出逢いを綴り、応募してほしいと願っています。文章を書いてまとめる「学び」は時間もかかるし、地味な取り組みですが、鉛筆の芯に心をこめて、これからも、こつこつ書き続けてほしいと願っています。<令和7年12月15日 NO.43>