社長ブログ

おかげさまで、表装部門、大忙し!

2008.01.24

書き初め展を間近にして、表装部門は大忙しです。
当社マーケティング開発部に、表装部門があります。表装、表具というと「職人」という感じがしますが、そうなのです、まさに当社の「職人」が、心を込めて制作しているのです。
子どもたちの作品が多いのですが、一般の表装・表具も行っております。書道家の作品の掛け軸、書や絵画を額に入れる額装もあります。学校では、ほかに、校歌や標語の額、卒業記念の巻物、掲示用の校章、黒板、掲示板、案内板など、大小、素材にかかわらず、ご要望をお聞きして制作にあたっております。
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さて、表装室はおかげさまで、これから仕上げる仮巻きと子どもたちの作品でいっぱいです。「職人」だけでは足りなくて、マーケティング開発部の部員が総出でお手伝い。仮巻きの補修など、「職人」の手がなくてもできる仕事を手伝います。
書き初め展用の表装は、まず、子どもさんの作品のしわ伸ばしと裏打ちから始まります。このとき、作品に霧吹きをするのですが、使われている墨汁によっては滲んでしまって霧吹きできないことがあります。作品を見て、使われている墨汁を見抜くのも「職人」の仕事です。次に、仮巻きに貼り付ける「あし」をつけて、裁ち落としをします。
%E8%A1%A8%E8%A3%85%200801-2.jpgいよいよ仮巻きに張ります。ここからが「職人」の職人たるところ。1ミリ違っても「なんかへんだなあ」と思う感性がなければつとまらないのがこの仕事。佐々木小次郎のようになが~い定規を、宮本武蔵のように2本使って、それでも足りなくて、宍戸梅軒のように曲がり尺まで使うのです。1枚の仮巻きに4枚の作品を貼る位置をそうやって決めて、専用アイロンで「あし」をちょんちょんと、仮にとめます。定規をはずして「職人」の目で見て、「よし!」とアイロンをかけます。完成。
こうやって3人の「職人」は今日も、子どもたちの作品がより輝くようにと、心を込めるのです。
完成した掛け軸の子どもたちの作品、どの作品もそれぞれ見事に違っていて、いいなあ。低学年の硬筆の作品、小学校の3年生から中学校の『真理の探究』まで、誰よりも先に見せていただいて、山形の子どもたちの書写はすごい!と、うれしくなりました。

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