「福は内、鬼も内」
2008.02.04
今日は立春。暦の上では、今日から春です。それなのに、今日は格別寒い!米沢ではマイナス11度だって! 置賜地方のみなさん、お見舞い申し上げます。
早く暖かい春が来るといいなあと、そういう思いを持ち続け、必ずくる春を信じてひたすら待つ、それが雪国の人。自分自身の力ではどうしようもない大きな自然の力をいつも感じて、自分にできることをこつこつとねばり強くやり続けるのです。
立春といえば、その前日は節分。節分といえば豆まきです。みなさん、豆まきをやりましたか。鬼をしっかり追い出して、福を内に招き入れましたか?
ところが、「鬼は外!」といわないところがあるのだそうです。「福は内、鬼も内。」というところもあるそうですが、山形でも、高畠町では、「鬼は外!」と、いわないのかも知れません。浜田廣介記念館の入り口では、「こころのやさしいおにのうちです。どなたでもおいでください。おいしいおかしもございます。おちゃもわかしてございます。」と『泣いた赤鬼』が迎えています。
立春とか節分の豆まきとか、何をのんきなことをいっているのかと怒られそうなのが、東京あたりのお受験。2月1日が中学入試のピーク。その日から、発表、受験、発表、受験…、と続くのだそうです。1日受験の発表が2日の午前中で、それを見て午後からまた受験…。なんと、2月1日(金)、「杉並区内のある小学校では6年生の半数が受験のため欠席。教室は閑散としていた。」(毎日新聞)とのこと。登校している子どもたちの気持ちは…。
山形では考えられないことが起こっている東京あたり。その東京あたりのことが常識となって進められる教育改革。それでいいのかなあ。
雪が降ったら雪にあわせて暮らし、すべって転んだりせず、立春には春を思い、節分には「福は内、鬼は外。」と豆をまきながらも、「福は内、鬼も内。」と思う子どもをつくる山形の教育の方が、まともなように思うのだけれど、どうでしょう?
『強く やさしい 男の子 やさしく 強い 女の子』 浜田廣介先生のお言葉です。