社長ブログ

桜が咲きました!

2008.04.15

春の遅い山形でも、いよいよ開花宣言。とうとう桜が咲きました。開花を宣言するには、標準木という桜の木があって、その木で判断するのだそうです。山形地方気象台の方が12日9時ころ、敷地内にあるソメイヨシノ、これが標本木、これを見たところ、5、6輪咲いていたので、開花宣言となったそうです。
担当の方は、あちこちからくる開花情報にやきもきしながら、毎日、そのソメイヨシノを見ていたのでしょうね。山形市でも、ある幼稚園の桜は早いとか、そういえば、我が社の社員も、大の目から二口橋の通りの桜はもう満開のようだといっていましたが、そういう話を聞くたびに、その担当の方は焦ったでしょうね。気象台のこの桜、今年はひょっとして咲かないのではないか、私の立場はどうなる、なんて。よかったですね、咲いて。
桜といえば、花の様子を表す昔ながらの言葉がいいですね。つぼみ、咲き始め、三分咲き、五分咲き、満開、散り始め、花ふぶき、葉ざくら。いにしえの我がご先祖様の豊かな感性を、またまた誇りに思うのです。
満開まではほかの花でも当てはまるのですが、散り始めとなると、もうほかの花ではいけません。ましてや花ふぶき。ほかの花でもあり得ないことではないのですが、花吹雪は桜でしょう。あらかた散ってしまう頃には葉っぱも出てきて、ああ、もう桜は終わるのかと、そんな気持ちも表して、葉ざくらという。ほんとうに、ご先祖様、にくい!
桜が咲くのを待ちわびる日本人の心を味わいたくて、会社の帰りに、馬見ヶ崎川のほとりを歩きました。このあたりは新興住宅地で、堤防の桜もまだ若いのですが、それでも元気よく咲き初めです。いずれ上流の桜堤のように、みごとな桜ロードとなり、ライトアップもされるかしらと思ったとたん、「ピー」と一声。
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ヒヨドリがこれまた元気よく飛んできて、咲き初めの桜の枝にとまりました。とまってすぐに、むしゃむしゃと、それこそおいしそうに、咲き初めも、つぼみもお構いなしに食べ始めました。ヒヨドリは、そうなのです、我が家にもやってきて、大事にしていたシデコブシのつぼみを食べ尽くし、今は、塀際の一輪だけが、さびしく咲いているのですが、春の花が大好きなのです。
ヒヨドリも、桜の咲くのを待ちわびる日本人、いや日本鳥だったのです。ちょうどカメラを持っていましたので撮ろうとしますが、それはちゃんと見ていて、とっても迷惑そうに「チッ」と鳴いて、隣の桜に移ります。追いかけてまたカメラを構えると、「チッ」。とうとう高い電線に飛んでいきました。
同じ日本人として、悪いことをしたかなあと思って振り返ると、もう桜に戻って食べていました。さくらを愛でる日本人、さすがです。私たちのためにも、少しの桜、残しておいてくれよ!

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