社長ブログ

残暑お見舞い申し上げます

2008.08.11

残暑お見舞い申し上げます。立秋も過ぎたのですが、まだまだ暑い日が続きます。ご自愛くださいますように。
当社、本日より夏休みに入ります。夏休みといえば、子どもたちは宿題に追われることになります。夏休みの宿題といえば、何を思い出しますか? このごろは余りはやらなくなったのでしょうか、自由研究というものがありました。
この自由研究、半分はというか、ほとんどは親の熱意と親の技量と親の感性にかかっています。張り切るのは、子どもより親なのです。私も、何を隠そう、自由研究の鬼でした。子どもが何と言おうと、今年はこれ! ときめたらそれなのです。
笹川流れのきれいな海岸で、貝がらをひろって標本をつくる、海草標本をつくる、海浜の植物の標本をつくる、ハマヒルガオの根をどこまでも掘り続ける、磯の生物を絵に描いて名前を調べる、…。ネタはいくらでもあるのです。笹川流れの海岸の一つ、柏尾が、私のホームグラウンドでした。
柏尾の浜にはめずらしい植物があります。イソスミレ、別名、セナミスミレです。土地の名前をつけた植物で、瀬波温泉あたりの浜の特異なスミレということでしょう。この花のむらさき色は、ほかにどんな花にもありません。それはそれはきれいです。
ところで、柏尾では、このセナミスミレが、絶滅状態になっています。それは、乱獲によりなどということではありません。地球温暖化です。今、柏尾の浜はどんどん削られています。去年まであったセナミスミレの群生地が、波に削られてなくなっているのです。
そして、同じように、ハマヒルガオも、ハマエンドウも、ハマゴウも、ハマナデシコも、少なくなっているのです。これは何とかしなくてはと、遠く山形の地から訴えることができるのは、その昔、子どもの自由研究で、「柏尾の浜の植物」という標本づくりをしたり、「ハマヒルガオの根っこはどこまで?」の研究をしたからなのです。
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浜の植物の標本づくりは大変です。もともと乾燥に強い植物ですから、乾燥するまで取り替える新聞紙も相当です。そんなこと、私の娘がこつこつとやるわけはありません。ハマヒルガオの根は、砂の中で地下茎を伸ばし、どこまでも続いています。それを、あの炎天下、シャベルで掘り続けることを、私の息子がやり続けるはずがありません。
でも、親はがんばるのです。子どもを励まし励まし、怒鳴りつけ怒鳴りつけ、こんなことはじめなければと、後悔しながら。
おとうさん、おかあさん、この夏休み、自由研究、がんばりましょう!

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