社長ブログ

大正琴をやってみませんか

2008.10.03

先週の土曜日、9月27日、琴城流大正琴山形県愛好会の演奏会を行いました。年に1度の発表会、この日のために練習してきた会員が、県民会館のステージで演奏しました。たくさんの方々がきいてくださり、おほめの拍手をいただきました。ありがとうございました。
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春先、演奏会の大まかな構想の下、演奏曲目を決定し、練習します。今年は、いつものアンサンブルの曲も演奏しますが、邦楽の演奏を多くしたいと考えました。そこで、「小鍛冶」「娘道成寺」「連獅子」などの日本古来の曲、民謡や日本歌曲などが選曲されました。
大正琴は、弦楽器ですがピアノのような鍵盤を持った特殊な楽器です。鍵盤を数字譜に基づいて左手で押さえ、右手のピックで弦をはじいて音を出します。ピックではじくところは、エレキギターなどと同じです。ピックは、和琴の爪や三味線のバチの役目をします。
琴といっても種類がたくさんあるようです。日本古来の琴を、和琴(わごん)といいます。これは、奈良時代にはすでに使われ、現在でも雅楽で使われているそうです。現在の一般的な琴は十三弦ですが、ほかに、一弦琴、二弦琴、弦が多くなって、二十弦や二十五弦などもあるようです。
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このたびの音楽の学習指導要領改訂のポイントの一つに、「伝統音楽の学習の充実」があります。現行の学習指導要領でも取り上げられている伝統音楽の学習でありますが、さらに充実させることが求められています。
現在、文部科学省は、平成21年度の予算の概算要求として、「新学習指導要領の円滑な実施のための教材整備事業」として、154億8千万円を要求しています。これは国庫補助事業であり、市町村に1/2補助するものであります。
その中に、「和楽器整備」があり、対象は中学校であり、「箏、三味線等」とあります。この「箏」が、琴のことです。和楽器として、琴は多くの小、中学校ですでに整備されているようですが、3年間の中で1種類以上の和楽器で表現活動をすることとなる中学校の整備のためのようです。
近頃、和楽器の一つとして、大正琴を取り上げる学校も増えてきました。主に、総合学習やクラブ活動、部活動などですが、中には、選択音楽で取り上げる学校もあるようです。ピアノと同じ鍵盤があるので簡単に弾くことができること、手軽にアンサンブルを楽しむことができることなど、これからますます広がるようです。
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琴城流大正琴山形県大会の演奏会では、「家族のステージ」があり、おじいさん、おばあさん、おとうさん、おかあさんと一緒に演奏する子どもたちの姿がありました。家で練習しているうちに、子どもさんも加わって、楽しい音楽のひとときがつくられているのでしょう。そんな楽しい家庭づくりのお手伝いができることをありがたいとおもいます。
みなさんも、ぜひ、大正琴をやってみませんか。また、学校での大正琴の活動を、私たち大正琴愛好会が応援します。楽器持参で指導者を派遣いたします。どうぞ!

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