社長ブログ

「3Cha」の精神

2009.03.24

この度、縁あって、木村康二社長の後任として、代表取締役社長を仰せつかりました。身の引き締まる思いです。我が社の「山形県教育の振興と内容の充実」という54年の歴史と伝統を引き継ぎ、社業の発展に、そして70名の社員と家族、株主の皆様の生活が、更に安定するよう鋭意努力いたします。よろしくお願いいたします。
さて先日の社員への就任挨拶で、「3Cha」の精神で突き進もうと話しました。この3Chaとは、Change・Chance・Challengeの「Cha」の頭文字3つです。即ち、「Changeの今を、Chanceと考え、Challengeしていこう」、「Challengeしたことが、Chanceとなって、Changeする」ということです。
このことばは、今から12年前の3月31日、東南村山教育事務所の退職辞令交付式で、当時の山形市の後藤和弘教育長が、校長や教諭等の退職者へのはなむけとして、「退職は変わり時です。長い人生のいい機会と考え、いろいろなことに挑戦してください」と、贈られたのでした。元英語教師・辞典作成者らしく、この3文字は、中学生の英和辞典の同じページに載っているとも話されました。
当時小生は、事務所の指導課長ということで、その場に居合わせました。後藤先生は、小生の高校時代の担任でもあり、夢と情熱をもって励めよと、常に温かく指導していただいておりました。この度のお話も、先生方が元気をいただいたなあ、と聞いていました。
しかし、この言葉は退職者だけでなく我々現職者にこそ、通用するものと考えました。なにしろその頃の教育界は、改革へのさざ波が小波・大波に変わろうとしている時だったのです。それ以来、「3Cha」をキーワードとして、機会ある毎に「教育改革の今日、教育界を改善する絶好の機会と捉え、挑戦していきましょう」と呼びかけてきました。
最近、世界の経済・財政は、市場経済原理・効率化一辺倒の壁に突き当たり、大混乱しています。我が業界も、行政の教育予算削減や保護者の教育費軽減、児童生徒減少、図書教材直販制度の切り崩し等で、危機的状況にあります。しかし、私たちはこの状況に負けてはおれません。危機を乗り越え伝統を継承する源泉は、新たな創造力・挑戦です。
今年は、新学習指導要領の移行が歩み出します。我が業界にとって、変わり目の絶好の機会です。とりわけ理科や算数、外国語活動などの指導内容の増加は、教具や教材の更新に繋がります。実際、各メーカーは新教具や新教材を精力的に開発しています。「電子黒板」なるITを駆使した教具・教材の活用は、これまでの授業を一変することになるでしょう。また子どもと教師の目線に立った新教材は、学力を確実に定着させていきます。
ヨットは、逆風にも舵取り次第で思うように突き進むのです。私たちは子どもと先生方のために、目利きを高め、「いいもの、まっすぐ!」で励みます。当社員であることの誇りと自信を持って、挑戦し続けます。

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