社長ブログ

社員研修報告

2012.08.08

会社の社員研修で、「お伊勢参り」をしてきました。第62回式年遷宮の前年にあたり、また、本社社屋に神棚が備わった(前に、当欄で記しました)今年。ありがたい機会でした。
ise01.jpg私にとっては初めての、内宮での「特別参拝」です。式年遷宮に寄付をさせていただいた(わずかですが)社員十数名。真夏の猛暑のなか、男性は背広姿でネクタイを締め、女性は正装に近い服装で威儀を正しました。お祓いを受け、神職に先導されて玉石を踏みしめ「外玉垣南御門内」に進み出て、「御垣内参拝(みかきうちさんぱい)」。寸前までは、あれもこれもお願いして、などと欲張っていました。しかし結局、その場では何も祈念せず、頭も心も唯々「無」の状態になって、ひたすら拝礼していたように思います。気持ちが高揚していたのか、不思議に記憶が定かでありません。ただし暑さのせいでないことは確かです。
伊勢神宮のみならず、古来から人々の心の拠り所となってきた神社仏閣などには、目には見えない「何か」が存在している、ともいわれます。幼子が見様見真似でお参りしている姿などを見ていると、その「何か」の存在は幼子たちにも分かっているのかな、と思えます。もしかすると、幼子だけには、その存在が見えているのかもしれません。
「今の日本では、信仰心が薄れてしまっている。信仰心すなわち、人知の及ばない見えないものを恐れ敬うことである。言い換えれば、畏怖畏敬の念。これを大切にしない日本の将来は、危うい」。以前お聞きしたある考え方の骨子です。頷ける考え方だと思っています。「お天道様が見てるから…。神様がお見通しだから…」が日の目を見なくなったのは、あの“三丁目の夕日”の時代を過ぎた頃からでしょうか。私自身も、信仰心を大切にしないまま、生きてきたのだろうかと考えてしまいます。
痛ましい、いたたまれない、憤りを感ぜずにいられない様々な出来事が連発している日本。子・孫世代の心に、畏怖畏敬の念をぜひとも宿らせたいと、今更ながら考えている私ではあります。でも、まずは自分からでしょうか。(平24.8.8)

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