なかみで勝負
2013.11.18
会議出席のため、石川県金沢市に出かけてきました。折しも、会議場となったホテルの全景写真が、地元紙に大きく掲載されました。各地で話題の、エビ関係の記事でした。でも私たちには何の関わりもなく、ただただおいしく食事をいただいてきました。
会議終了後の黄昏時、裏通りを歩いてみました。武家屋敷跡の一帯をはじめ、風格と趣のある清楚な街並みです。さすが百万石の豊かさと美しさが感じられます。夕食の料理も、見た目も味も洗練された美味しいものばかりでした。多くの人がまた行ってみたい街の一つに上げるのが、理解できます。
金沢に出かける前、「金沢銘菓をみやげに」と家族から言われていましたので、老舗の和菓子を持ち帰りました。包装、飾り付けに感心・感動した家族は、しばし金沢の風雅に浸っておりました。そして、おいしくいただいた後にぽつりと言いました。「このドラヤキは○○屋のどら焼きと同じくらいおいしいし、このキンツバは△△屋のとそっくりだ……」。その後、お茶を飲みながらの「山形を語る会」となりました。(言うまでもなく、○○屋も△△屋も山形の菓子店です。)
『山形(山形人)は、おいしい・やさしい・美しい・穏やかな・安全な・正直な、等々、様々に形容できる。山形(山形人)には、良さが沢山あって、それは他に誇れる。足りないのは、その良さに自信と誇りをもって、アピールする勇気と行動力だ。偽装・誇張はしてならないけれど、装飾・主張はもっとしたいものだ。んでも、それができないのも、山形(山形人)の良さなのかも……』。語る会の落ちは、こんなところでした。
綺麗な方が良い、有名な方が良い、高価な方が良い……。そう思うのは自然。しかし、惑わされてはなりません。すべては、なかみで勝負。金沢も山形も、なかみは百万石以上。そう自分に言って聞かせました。(平25.11.18)