お参りしてきました
2014.05.21
連休中、所用で関西に出かけた折り、島根県は出雲大社まで足を伸ばしました。遷宮の翌年ということもあってか、大変な賑わいでした。久方ぶりの参拝ですし、生涯また訪れることはないだろうと、丁寧にお参りしました。
二の鳥居をくぐり、まずは“祓社(はらえのやしろ)”でお参り。意識しないと二礼二拍手一拝になってしまいます。間違わぬよう、数えながら四拍手しました。大国主命像、因幡の白ウサギ像と一緒に写真に写り、順番待ちをして参拝。そこでハタと思いました。この際だから、ご祈祷をしていただこうと。そういえば山形を出る前、社長から言われていました。「商運をお祈りしてきてくれ」と。
小学校の体育館ほどもあろうかという広い祈祷所。ひんやりした空気に身が引き締まります。さすが、年に一度全国の神様がお集まりになる大社(おおやしろ)です。一緒にご祈祷していただいた数十名の方々は、東北から九州まで全国区でした。笛太鼓が響くなか(もちろん生演奏)、祝詞をあげていただき、巫女さんの舞と神楽鈴の音。不思議なものです。次第に身のケガレが薄れていく感じになります(私のケガレは容易に無くならないだろうと自覚していますが)。
ご祈祷していただく内容は、「神恩感謝」と即決しました。家内安全・身体堅固・商売繁盛など、これまでお参りしたいくつもの神社で、沢山のお願いをさせていただいてきました。欲張り過ぎかな、と思うほどです。この際、「お陰様で無事今日を迎えられました」と、大社でお礼参りをしなければならないと考えたわけです。ただし、大社でお礼参りをすれば、全国の神社でまた新たにお願い事ができるだろうな、などとも密かに考えたのでした。
神主さんのお話にほっとしました。「当社は、縁結びの神様として参拝をいただいていますが、男女の縁と限っているのではありません。人と人との縁、商売の取引先との縁、等々。すべての縁がうまくいきますように……」。商運が良くなるぞ!、社長に報告すれば喜んでもらえるぞ!、と思ったのでした。
自分が置かれている現状とか、理想と現実との乖離とか、目の前にある障害など。そのいずれについても、一旦「弱気」になると、蟻地獄の穴に自ら入り込み、際限ない負の連鎖が自分を追い詰めてしまう。そんなとき、その連鎖を断ち切る手立ての一つが、「お参り」ということなのでしょうか。
とにかく、弱さを補強し活力を与えてくれる存在が、あの空間には間違いなくあったと思っています。私たちの会社へも、大いなる力を付与していただけると、強く信じている私です。(平26.5.21)