社長ブログ

さわやかな一日

2015.10.07

さわやかな秋空の土曜日、今年度の大正琴演奏会(県大会)が大成功裏に終了しました。温かい雰囲気の会場に響いた大正琴の音色に、改めて聞き惚れた方が多かったのではないでしょうか。特に、最終ステージのアンコール曲『ふるさと』では、演奏に合わせて「うさぎ~お~いし…」の歌声が観客席から起こり、会場が一体感に包まれたようでした。演奏会成功の陰に、各教室の指導員の先生方のご尽力があったことを本欄に記しておきたいと思います。
koto2015.jpg演奏会終了後には恒例の出演者・スタッフ合同の大反省会が、駅近くのホテルで開催されました。このホテルはいつも宿泊客で賑わい、たくさんの会合も開催されています。
その日も、夕方のロビーには人が溢れていました。会場に向かうエレベーターに近づくと、すでに人の列ができています。何人かの一般客と野球のユニフォームを着た少年達十数名です。エレベーターの扉が開くと、ユニフォーム少年の一人がボタンを押し続けて、他の人が乗り込みやすいようにしてくれました。そして、他のユニフォーム少年達は一斉に道を空けました。私たち一般客に対して、「どうぞお先に…」と言ってくれているのです。お礼を言いながら厚意に甘え、最後に乗り組んできた数人の少年に聞きました。「どちらの中学校ですか?」と。返答は「M高校です」「…!!…失礼しました。よく山形に来てくださいました」…。 
岩手県の野球名門校、M高校野球部1・2年生の皆さんでした。近々青森県で開催される東北地区高校野球大会に向けて、練習試合のために山形県に来てくれたのだと分かりました。童顔で言動が優しく、特に体が屈強そうでもなく、中学生がそのまま高校生になったような感じです。この少年達が東北大会優勝を狙っているチームのメンバーとは、とても思えませんでした。でも、「好成績をあげて、選抜高校野球大会の切符を手に入れて欲しい(山形県代表とともに!)」と思ったのは、他の一般客の方も同じではなかったでしょうか。M高校の皆さん、さわやかさをありがとうございました。
%E8%A6%B3%E5%AE%A201.jpg以前、県内高等学校についても同じことを記述しましたが、技術面・体力面にとどまらず、精神面(根性論ではなく)をも含め、心・技・体の全てを大切にした部活動指導をなさっている学校(部)が増えているようです。というより、「心を育てること」を指導の根本にしている指導者の下で努力を積んだチームの活躍が、目立っているのかもしれません。うれしいことです。
大正琴演奏会の大反省会はというと、楽しく賑やかに宴が進み、いつものように皆さんでの花笠踊りによって締められました。来年は第30回演奏会。大きな節目を迎えることになります。楽しみです。(平27.10.7)

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