YAMAGATA2020の桜
2020.04.14
4月11日(土)と12日(日)は、おだやかに晴れ渡り、山形市の桜はほぼ満開となりました。
例年であれば、土日と桜の満開が重なれば、多くの市民が「花見に出かける」となるのですが、今年は新型コロナウィルスが「希望の春」を大きく狂わせ、花見も今までのようにはいかなくなっています。3月末に山形県内でも初の感染者が出ると、あっという間に感染者数は30人を越えました。そして、山形市でも感染者が確認されたことをうけ、花見の名所「霞城公園」が、桜の時期だけ閉鎖されました。本社のすぐ近くの馬見ヶ崎川の左岸堤防と沖東公園の桜も満開で大変美しい景色が広がっていますが、歩いている人のほとんどがマスク姿だということに、今年は特別な春だということを改めて感じます。
学校の桜に関する話を二つします。
12日(日)の午後2時頃。車で、ある県立高校の校門前を通りました。校門の桜も丁度満開で、太い幹と大きな枝振りから「歴史ある桜の木なんだろうな。多くの卒業生がこの桜を見たんだろうな」と思いながら通過しました。少し進むと、グラウンドの桜をバックに、母親と思われる女性が娘さんと思われる女性の写真を撮っていました。数枚撮ると大急ぎで路駐してある車にもどっていきました。私の勝手な想像ですが、今春高校3年生の娘さん。本来は高校生活最後の桜を見ながら新学期をスタートするはずだったのに。学校が臨時休校のため、見ないうちに散ってしまうのは残念。せめて写真でも…と撮っていたのではないか。そう思うと、ちょっとかわいそうな気持ちになりました。
12日(日)の午後4時頃。自転車で自宅のすぐそばの小学校前を通りました。私はこの小学校の卒業生です。今、桜が満開です。本当にきれいです。私が小学生の時からある桜の木ですので、結構太く大きく、桜の季節は花が歩道にドンとはみ出しています。500m先からも、満開の桜がわかるほどです。いつもの年ならば、多くの児童が登下校の時に、この桜を見上げて「つぼみが開いた!」「満開だ!」「花吹雪もきれい!」という歓声を上げたのではないでしょうか。
でも、今年は、残念ながらその光景を見ることができません。「今年もきれいに咲いたのに、初めて子ども達に見てもらえないんだね」と桜を見上げて思いました。(2020.4.14)