社長ブログ

あなたは熊ですか?

2020.06.22

時は6月21日、午後2時30分。場所は東根市の北東にある堂の前公園。沼を一周する遊歩道(1周500m)をウオーキングしている時です。沼の一番奥、遊歩道と山に向かって斜面になっているところの間に、人の背丈の1.5倍ほどの高さまでツツジの木が群生しているところがあります。その茂みの前を通過しているときです。
「む!!!」。ツツジの茂みが揺れています。「バキバキ」と枝が折れる音がします。一緒に歩いている配偶者にアイコンタクトを送り、茂みが揺れているところを指差しました。茂みの揺れと「バキバキ」という音は続いています。「何かいる!」。声を出さず、足音を立てないように、走らず、でも早足でその場を離れました。時々振り返りながら安全を確認し、沼のちょうど反対側の駐車場まできてから、しばらくその茂みを見ていました。その時、ちょうど茂みの前を歩いている男性が突然びっくりしたように立ち止まり、茂みの様子を見ながら静かにその場を離れていきました。私たちだけではない。確かに何かいる! その後数分間、茂みを見ていましたが、正体は何なのか結局不明のままです。「バキバキ」の音からして小動物ではなさそうです。堂の前公園は以前から熊の目撃情報があり、いたるところに「熊出没注意」の看板が立っています。本当に熊だったら、ちょっと危なかった!
DSC_0847%20%28002%292020.JPG思い出した熊の話をもう一つ。
今から10年ほど前、山辺町の山中、鳥海小・中中学校に勤務していたときです。晩秋の頃、グラウンド脇の山道に熊の糞を発見しました。すぐ町役場に連絡をしたところ、「熊注意」の蛍光カラーの「のぼり旗」が多数設置され、見通しをよくするため校地に隣接する雑木は、一週間ぐらいかけて全てきれいに伐採してくれました。さらに猟友会の方が熊を捕獲する罠を校地から100mくらい離れた山中に設置してくれました。
学校としての対策は、班で登校する小学校の児童には、班長に「熊よけベル」他は「熊よけ鈴」を、個々に登校する中学校の生徒には全員「熊よけベル」を配布しました。
毎朝、登校班を迎えるために歩いていた私は、車から降りるとすぐにサッカー審判用の強力ホイッスルを力一杯吹きながら学校を出発し、途中の町道では大きな「熊よけベル」を鳴らしながら歩きました。
また、小学生が下校する時はまだ明るいのですが、中学生が下校する時は日が暮れて真っ暗です。そこで、しばらくの間、学校を取り囲む漆黒の山と森林に向かって、グラウンドのスピーカーから大音量で『タイム・トゥ・セイ・グッバイ(イギリスの歌手サラ・ブライトマンで有名)』を流し、熊にも帰宅を促しました(?)。結局、学校の近くで熊を見たことはなく、また、熊を見たという情報もなく、糞だけが唯一の根拠で、雪が降るまで大騒ぎをしました。
今年は、熊出没のニュースや熊注意の県警からのメールがとても多いです。人家近くの里山でも多くの熊が目撃されています。今後、熊が出そうなところに出かける場合は、熊よけベル(鈴)を持参したいと思います。皆さんも十分注意してください。(2020.6.22)

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