社長ブログ

体にしみついたラジオ体操

2020.08.03

夏休みに入ると、どこの子供会も、まるで法律で定められている儀式のごとくラジオ体操を行います。例年なら、早朝6時30分に公園や広場に鳴り響く、小さなラジオの能力の限界を超えたフルボリュームの苦しそうなラジオ体操の音楽。今年は、まだ、聞いていません(今年はコロナの影響で、8月に入っても子供たちは普通に学校に通っています)。
私が子供の頃から、すでに子供会のラジオ体操はありました。私は寝坊助で、朝6時30分から始まるラジオ体操は苦痛でした。「なんで世の中にラジオ体操なんてあるんだろう」と恨みました。何回か遅刻、または欠席をしました。そのため、ラジオ体操の最終日、ご褒美の品をもらうとき、後ろめたい気持ちでご褒美のノート(今と違い、毎年毎年、地味な大学ノート2冊でした。しかも表紙に「参加賞」とゴム印が押してあります)をもらったことを思い出します。
DSC_0918%20%28002%292020.JPG時は流れ、20数年後、私の長男が4歳になったとき、まだ子供会に入会する年齢ではありませんでしたが、近くの小学校で行われていたラジオ体操に親子で参加しました。自由参加なのですが、家族旅行の時以外は毎回参加しました(親になると少しは立派になるもんだ…)。
長男が小学校に入学すると、私は子供会の役員を引き受けたので、ただ参加すればいいという立場から運営する側になり、ひと夏に4~5回くらい、当番(ラジオ持参、カードへのはんこ押し等)が回ってきました。私が所属していた子供会は、「超」が付くぐらい熱心でやる気のある保護者集団で、1年中大変楽しく充実した活動をしていました。そのためラジオ体操の実施期間も長く、3週間弱はやっていました。また、参加人数も多く、子供はもちろん、保護者、祖父母、近隣の住民など、多いときは100人くらい集まりました。
長男が小学校に入学した年から、長女が小学校を卒業する年までの11年間、子供会の役員を続けました。そのため、夏休みだけですが、自由参加の3年間+11年間=14年間、ラジオ体操を続けたので、ラジオ体操が体に染みついてしまいました。今でも、ラジオ体操の音楽さえ流れれば、順番を間違えずに、第1も第2も体操することができます。
若い頃は、ラジオ体操は「への役にも立たない」かったるい存在でした。しかし、55歳を過ぎた頃から、ラジオ体操は「気を抜くと怪我をする」甘く見てはいけない存在になりました。実によく考えてある体操だと、年を食ってから、しみじみ思います。全身の様々な部分をくまなく動かす工夫、年齢に関係なく誰でも無理なくストレッチする工夫、この体操を毎日行ったら健康寿命は確実に延びるだろうと勝手に持ち上げてしまうほどです。
でも、老齢の私にとって体操の「ジャンプ」は危険です。下手すると肉離れを起こしそうで怖いです。そのため、会社でラジオ体操をするときは、慎重にジャンプのまねをしていました。そんな時、偶然ですが「危険なジャンプ」を克服する技を開眼しました。腕をまっすぐ体側にくっつけて姿勢正しくジャンプするのではなく、「グー」を握った腕を肘から曲げて胸にくっつけ、ジャンプする瞬間は肘を軽く開き、降りるときは肘を閉める、まるで幼児がお遊戯をしているようにジャンプすると意外に安全に飛べます。よかったら試してみてください。(2020.8.3)

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