気になる「木」
2021.09.15
私は、この年になっても、時々、「気になること」があると調べずにいられない衝動にかられます。個人的には「プチ探究型学習」と勝手に思っていますが…。
テレビを見ていて「何これ? 初めて見た」から始まり、散歩中に見つけた植物や犬の名前、運転中に見つけた変わった地名や気になる建物・施設の名称など。ボケ防止には丁度いいのかもしれません。
その「気になること」の一つに、今から5年前、山形五中に勤務していた頃、毎朝の通学指導(はっきり言って散歩です)の際に初めて目にした「木」があります。
場所は、山形市立第九小学校の南東角、ツルハドラッグとキタムラカメラの間にある、車両通行不可の道路に植えられている「木」です。
一見、どこにでもある低木の植え込みで、その脇を初めて通った時から、しばらくの間は気にもとめていませんでした。5月から6月に季節が進んで行くと、ボサボサと成長し、歩くのに邪魔になるほど道をふさいできたので、「何だこの木は?」と少し意識し始めました。
ボサボサのその木は、6月後半から、小さい白い花を付けはじめました。「ふーん。花が咲くんだ」という程度まで意識レベルは上がりました。
7月に入ると、小さい白い花はどんどん数を増し、プーンと甘い香りを漂わせてきました。「いい香りだなぁ」「何という木だろう?」と意識レベルはマックスに近くなりましたが、「調べてみるか!」とその時は思っても、すぐに忘れてしまい、「調べる」までには至りませんでした。
2年後、車で県道22号線(県立中央病院の脇の道)を山形市内へ向かっていました。天山橋を過ぎた漆山地内の交差点で信号待ちをしているとき、あの「木」の花と同じ香りがしてきました。よく見ると、あの「木」が道路の両脇の歩道と車道の間に延々と植えられているではありませんか。県立中央病院北東角の信号機から天山橋、清池の信号機までの2.7キロ。ズーッとです。
今まで何百回も通っている道なのに、その時まで気づきませんでした。
それから、何回かネットで調べてみましたが、「低木で、小さな白い花」だけでは、近い感じはするが、「これだ!」と該当する木は探すことができませんでした。
9月に入って、ダメ元でまた検索していたら、90%以上の確率で「これじゃないか?」というのを見つけました。「アベリア」という「木」です。
【スイカズラ科ツクバネウツギ属。2mくらいの低木。6~10月の長期にわたり、鐘形の小さな花を多数咲かせる。花は白色か紅淡色。花の香りは非常に強い。丈夫なので公園や道路の生け垣によく使われる】
気をつけて見てみると、本社近くの「沖東公園」にも、イオン北店の北側を東西に通る県道174号線(通称:大野目~内表線)にも、「アベリア」が生け垣として植えられていました。チコちゃんではないのですが、「ボーッと」していると気づかないことが多いですねぇ。
※写真は山形九小南東角、車両通行不可の道路の「アベリア」。9月8日撮影。