社長ブログ

My Favorite Place 3

2021.11.01

5月に、「私だけが知る絶景(勝手に思っているだけです)の穴場スポット」を紹介しましたが、第3弾は、たぶん数百人は知っているだろう、誰でも行ける景色を紹介したいと思います。

今回の場所も、また天童の舞鶴山。その北部に位置する「愛宕沼」です。
私が子どもの頃から愛宕沼はありました(昭和30年代)。詳しくはわかりませんが、もともとは灌漑用のため池だと思われます。当時、沼の北側には水田が広がっており、貴重な水源だったと思われます。子どもの頃、田植えの時期には水が抜かれ、沼底が見えたと記憶しています。
昭和40年代に入ると、天童市役所前から、愛宕沼のすぐ北側を通って、国道13号線交差点まで、大きな道路(「王将通り」)が整備されました。その後、徐々に、沼の北側の水田は住宅地や商業地に変わり、灌漑用としての沼の役割は終了したようです。
沼は常に水がある状態になり、昭和50年代に入ると、水面めがけて打つゴルフ練習場ができました。私も何回か利用しました。下手くそな私は、ストレス解消が目的なので、ブンブンと全力でドライバーを振り回します。1回だけ、見事に打ち損じ、水切りのようにボールが水面を何回かジャンプし止まった瞬間、まるで馬鹿にするかのように、大きな鯉が口を開けて水面から現れた事件を私は忘れません。

それから約30年あまり、愛宕沼は、水は決してきれいとは言いがたく、西側の車道からは眺めても、沼の周りを1周しようとは思わない、草木がボウボウと茂る原始的な沼のままでした。

平成20年頃から、愛宕沼一帯を親水公園にする天童市の事業によって、大規模な工事が始まりました。沼の水が抜かれ、ドロドロの沼底に、大型の重機が何台も入り、ダンプカーが行き来しました。公園が整備されることを知らなかった私は、「何してんだろう?」「沼底の泥の運搬?」ぐらいにしか思わず、西側の車道をジョギングしながら眺めていました。
数年後、そこには生まれ変わった「愛宕沼親水公園」が現れました。「きれいになったなぁ」「りっぱになったなぁ」と、原始的な沼からの変身に驚きしかありませんでした。
その後も、数年をかけ、2カ所の駐車場が整備され、今年の4月には、沼から見える展望台までの急坂の道が、大部分が階段に作り替えられ、空中回廊のように変身してオープンしました。

日中、三方を山の緑に囲まれ、北側の一方には青空と温泉街が広がる、素晴らしい景色の中を散策するのは格別で、休日ともなると、沼を一周する遊歩道は多くの人でにぎわいます。
一転、夜になると、人の姿は極端に少なくなりますが、沼を囲むように設置された電灯が、三方の山の暗さとマッチングして、幻想的な風景を醸し出しています。
そして、今年4月からは、できたばかりの展望台までの急坂遊歩道にも電灯が設置されたので、沼の北側から眺めると、沼の周りだけではなく、奥の展望台までが一体となった、立体的な光のオブジェっぽい風景を楽しむことができます(今は、更にライト増の紅葉ライトアップ中です)。
 今回の私の紹介したい絶景が、この愛宕沼の夜景です!
 (写真:10月19日午後6時撮影。スマホなので、手ぶれして、うまく撮れませんでした)

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