社長ブログ

登校風景あれこれ

2022.01.17

令和4年が始まって早くも2週間がたちました。
今年の冬は雪が多いだけではなく、とても寒く、最高気温も0度前後の日が続きます。そのため、道路の雪がなかなか解けないので、対向車と行き違いができないほど道幅が狭くなったところや、足つぼマッサージ板のような凸凹(でこぼこ)の路面があちらこちらで見られます。しかも、凸凹路面はツルツル滑るので、そこを車で通過するとき、コントロールしにくい状況になり、危険を感じることが何回かありました。
また、ブルドーザで除雪された雪ですが、街中は捨てるところがないため、車道と歩道の間に積み上げられ、特に交差点の四隅は一段と高く積み上げられており、視界の妨げになっています。
朝、私が通勤する時間は、児童生徒の登校時間と重なります。何カ所か、交差点を右折または左折するので、積み上げられた雪に隠れている児童生徒を見落とさないように、一段と気をつけて運転をしています。

雪がないときは、「登校班の子供たちがいるなぁ」程度にしか見ていませんでしたが、最近、天童市街地にある某小学校のある登校班の「横断の仕方」が実に画期的なことに気づきました。
歩道を歩いているときは、どこでも見ることができる、班長を先頭にした縦一列編隊の登校班の姿ですが、信号機のある横断歩道にさしかかると、横断歩道に向かって、班長の横に3人くらい(多分横断歩道の幅に合わせて)がスッと横一列に並び、残りの児童はその後ろに横一列に並びます。信号が青になると、横四列、縦二列の集団が、マスゲームの行進のごとく、綺麗な編隊のままスムーズに横断しきります。 そして、交差点を通過すると、元の縦一列の編隊で歩き始めます。
一般に見られる登校班は、歩道だろうと横断歩道だろうと、班長先頭の縦一列編隊です。そのため、交差点を横断する児童の長い列が通り過ぎるまで、左折や右折の車は待たなければなりません。私の家の近くの交差点は、すぐ近くに小学校があるので、左折する車があると渋滞を引き起こしてしまいます。
私が見た画期的な横断の仕方を仮に「マスゲーム型」としますが、横断する時間の短縮につながり、車の渋滞を緩和することも期待できますが、その効果はそれだけではないと思います。
縦一列編隊の登校班の課題として、「判断力の育成につながらない」ことが言われています。班長は危険がないか判断しますが、その後ろの児童はただついていくだけ。極端に言えば前後左右を見ることもせず、前の児童の背中だけを見て横断歩道を渡ることも多いと聞きました。
マスゲーム型は、一人一人が前後左右、特に前方が見えることから、自分で判断する機会が増えることになりますし、「短時間で横断」することが車の渋滞を緩和に役だっているんだという体験が、「人の役に立つこと」を考えるきっかけになることも期待できます。
しかし、このマスゲーム型の指導はとても大変で、したくてもできないという学校がほとんどなのではないでしょうか。そんな現状の中で、マスゲーム型の横断を見たとき、「レアもの発見!」といううれしさがありました。このマスゲーム型が、他の登校班に広まり、更に実績を積み上げ、他校にも発信してくれるといいなと勝手に期待しています。
(写真:歩道と車道の間の雪 1月16日撮影 県道22号線天童市老野森地内)

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