久々にCDを買いました
2022.02.01
NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」 を毎日録画して見ています。今回の朝ドラは祖母、母、娘の3世代にわたる100年物語で、ヒロインが3人いる初めてのドラマなのだそうです。
2代目の『雉真(後に大月)るい』を深津絵里さんが演じています。最初はクリーニング店に住み込みで働いている役でした。ある日、大量の洗濯物を持ち込みながら、名前を名乗らぬまま立ち去った謎の客がいました。他の客の洗濯物と区別するために、そのクリーニング店では、洗濯物に客の名前を大雑把に刺繍しています。名前が分からず困った『るい』は、近所の映画館の店主が持ってきた宇宙人の映画のポスターを見て、その客の洗濯物に「宇宙人」と刺繍しました(役者紹介をするテロップも、はじめは「宇宙人=オダギリジョー」でした。個人的にウケました)。
しばらくして、偶然立ち寄ったジャズ喫茶「Night&Day」。ステージでは、トランペットをメインにしたジャズバンドの演奏が始まりました。なんと、トランペットを演奏しているのは、あの「宇宙人」ではありませんか。演奏後、「宇宙人」は常連客から『ジョー』と呼ばれていました(ジョーの本名は大月錠一郎です。後の役者紹介のテロップは「大月錠一郎=オダギリジョー」になりました)。
この、『るい』と『ジョー』の大事な出会いのシーンで、ジョーが演奏していた曲がカッコイイ! 私の好みに「どストライク!」の曲でした。「ジャズのスタンダートな曲に違いない」「誰の何という曲なのだろう」と、私のプチ探究型学習の心にプチッとだけ火がつきました。
早速、ネットで調べてみると、昔からあるスタンダートな曲ではなく、今回の朝ドラのために書き上げた、ドラマの音楽担当の金子隆博氏によるオリジナル曲だったのです。しかも、ドラマの挿入曲なのに曲名もついていて、二人の出会いにふさわしい『始まりはいつも愛(丈とるい)』です(なぜ錠でなく丈なのか不明)。更に驚いたのは、朝ドラはまだ放送中で、丁度中間地点ぐらいなのに、サウンドトラック盤CDが12月には発売されているではありませんか。ネットでそのCDを試聴してみるとなかなか良い! 「久々にCDを買ってみるか」と早速ネットで注文しました(※CDも2種類発売されていて、私が注文したのはジャズコレクションの方です)。
今の時代、CDというと時代遅れであると勝手に思っています。若い人たちは、配信サービスを利用しているのでしょうか? それとも、もっと別の形で音楽を聴いているのでしょうか? その実態さえも分かりませんが、間違いなく言えることは「CDを売っている店やコーナーはほとんど姿を消した」と言うことです。だから時代遅れだと勝手に思っているだけですが…。
古い人間の私は、「気に入って買った曲は目に見える形で残したい」という願望があります。配信サービスでは「データを消去しないか」「数年後、聴こうとした時、どこにやったかわからなくならないか」など心配なのです。時代遅れと言われようが、レコードやCDという目に見える形で、自分の記録として残したいのです。
注文から1週間後、ようやくCDが届きました。早速聴いてみましたが、期待通りで満足です。しかも、あの世界的サックスホーン奏者「ナベサダ」こと「渡辺貞夫」氏もゲストプレイヤーで2曲に参加しています。偶然にも、このブログがアップされる2月1日は渡辺貞夫氏の89回目の誕生日です。朝ドラの中でも「渡辺貞夫に(アメリカ留学の)先を越された」というセリフが出てくるほど、昔から日本ジャズ界を牽引しているのだと改めて感じました。今も現役プレーヤーとして活躍中で、このカムカムのCDでも、円熟味ある優しい音色を奏でています。とても良いです!
写真:珍百景「近所の建物の屋根から長く伸びた雪庇」これ程のもは初見! 1月30日撮影