社長ブログ

新年明けましておめでとうございます

2023.01.06

《令和5年の始まり》
新年明けましておめでとうございます
今年の干支は「癸卯(みずのと・う)」です。「これまでの努力が花開き、実り始めること」といった縁起のよさを表しているそうです。皆様の日々の努力が、大輪の花となり、大きな果実となりますことを御祈念いたします。

《忘れられない「脱兎のごとし」》
また、今年は十二支でいうと「卯年」。ウサギに関することわざに「脱兎のごとし」があります。俊敏に駆け抜けるウサギのように、迅速な様を表すときに使われます。今でこそ、「脱兎」をきちんと理解していますが、二十歳の頃は、恥ずかしながら「脱兎」という言葉すら知りませんでした。
その無知な私が、1980年2月に初めてアメリカを旅行したときの話です。夜、成田空港を出発したのですが、時差の関係でロサンゼルス国際空港に到着したときも夜でした。空港からホテルに向かうバスの車窓から、フリーウェイの脇にライトアップされた、いかにもアメリカらしい巨大看板がいくつも通り過ぎていきます。その中に、日産自動車の看板もありました。現地のガイドさん(日系人の方か日本人かは不明)が日本語で、「アメリカでは、日産自動車とは言いません。ダットサンといいます。ニッサンはアメリカ人には発音しにくいのでダットサンというブランドで販売しています」。
問題は次です。「英語でウサギが猛烈にダッシュすることをダットと言います。それにニッサンのサンを付け足し、ダットサンとしたのです」。無知な私は「へえ~。ダットと言う英語があるんだ」とすっかり信じ込んでしまいました。帰国してからも、私は自慢げに「英語のダット」の話しまくりました。教員になっても、しばらくは「英語のダット」を信じ切っていましたが、色々と勉強したり、知識が少し増えてくると「英語にダットはない。あるのは脱兎だ!」と気づきはじめ、とても恥ずかしい気持ちになり、タイムマシンにのってダットの過去を消したいと思う日々でした。
※ダットサンは、大正時代にダット自動車商会としてスタート。支援者3人(田、青山、竹内)の頭文字をとってDAT。昭和初期、軍用自動車製造のかたわら小型乗用車を製造。軍用自動車から生まれた小型乗用車と言うことでDATの息子と言う意味でDATSONに。数年後、SONは損に聞こえ縁起が悪いので太陽の意味のSUNに変更。後にダット自動車は石川島自動車と合併し日産自動車へ。すでに北米市場ではダットサンがブランドとして認知されていたので日産ではなくダットサンの名前で販売されていた。その後、昭和の終わり頃から北米市場でも日産に統一されていった。

《平和への願い》
ウサギは、月で餅をつく姿に代表されるように、月との関わりが深く、豊穣、安産、平和の象徴とされてきました。卯年の今年こそ、ロシアのウクラウイナ侵攻が終結し、紛争のない「平和」な世界になることを切に祈っています。

写真 昨年12月28日朝8時19分 本社脇の馬見ヶ崎川河畔 朝霧と太陽の絶妙な風景

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