社長ブログ

追悼 ジェフ・ベック

2023.01.16

先週、1月10日にギタリストの「ジェフ・ベック」氏が78歳で亡くなったことをニュースで知り、 少し衝撃を受けています。

「ジェフ・ベック」と言っても知らない方も多いと思いますが、前期高齢者近辺のロックファンならば、ほとんどの方は知っていると思われる3大ギタリストの一人です。その3人とは、「エリック・クラプトン」「ジミー・ペイジ」そして「ジェフ・ベック」です。3人とも、年齢はほぼ同じで、イギリス出身で、「ヤードバーズ」という伝説のロックバンドに在籍していたという共通点があります。

さて、「ジェフ・ベック」に話を戻します。私が「ジェフ・ベック」をはっきり意識したのは、高校2年生のとき、1975年(昭和50年)のことです。洋楽が大好きだった私は、山形市内にあるレコード店や百貨店等のレコードコーナーに時々立ち寄り、レコードを物色することが行動パターンでした。
夏頃だったと思います。衝撃的なレコードに遭遇しました。アルバムのタイトル名がなんと『ギター殺人者の凱旋』。原題は『Blow by Blow』なのに、こんなに激しい邦題が付けられていました。(当時はこんな感じのめちゃくちゃな邦題が結構ありました) 。ギターで人を殺すという、必殺仕事人的なタイトルはインパクトがありましたが、それ以上に、タイトルとは釣り合わないカッコ良いジャケットのデザインに引きつけられました。黒い「レス・ポール」を抱えた、長髪で細身のジェフ・ベック自身が描かれた「絵」です。「写真」ではなく「絵」です(レス・ポールとは、アメリカのギブソン社の代表的なエレクトリックギターです)。
更に衝撃的だったのが、当時の私にとって経験したことのない、歌が一切入っていない、完全インストゥルメンタルのアルバムで、全てがギターの音で埋め尽くされていたことです。
このアルバムの中でも、最も良く聴いたのが、B面(レコードはCDと違い、両面に音の溝が掘ってあり、表をA面、裏をB面と言った)の1曲目「悲しみの恋人達」で、今もユーチューブでたまに見ますし、若手のギタリストもカバーしてユーチューブにアップしているほどの曲です。

この「ジェフ・ベック」の『ギター殺人者の凱旋』がきっかけで、私のロック中心の趣味が、ロックとジャズが合わさったクロスオーバー(後のフュージョン)へと変わっていき、更にジャズも好んで聴くようになりました(この年になってもフュージョンやジャズが大好きです)。
また、ギターに並々ならぬ興味を持ったのも「ジェフ・ベック」を認識してからで、彼がステージで抱えている白いギター(フェンダーという会社の「ストラトキャスター」というギター)がカッコ良くで、仙台の予備校に通っていた時、仕送りを切り詰めて、アリアプロⅡという会社の「ストラトキャスター」の完全コピー商品を、親に黙って買うほどの熱の入れようでした(安心してください。夏以降はギターは実家にコソ~ッと持ち帰り、受験勉強に専念しました)。

「ジェフ・ベック」は、私の人生の17歳から20歳を振り返る時、切っても切れないミュージシャンの一人です。

写真 雪の全くない山形市千歳橋(馬見ヶ崎川河川敷)の「雪捨て場」 1月16日8時30分 

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