社長ブログ

3.11が思い出されました

2024.02.15

先週の土曜日(2月10日)の夜、午後7時40分頃から午後10時頃まで、天童市の老野森地区や久野本地区の約2,900世帯が停電しました。

〈信号機が真っ暗〉
私は毎週土曜日の夜、イモブラ(「イオンモール天童」をブラっとすること)をしています。
イモブラを始めて間もなく携帯に「突然、家の電気が停まった!」と連絡が入り、急いで家に戻りました。天候も悪くないのに何でだろう? イモ天の西側の四車線道路を北に向かって走行する車窓からは、いつもと変わりない、普通に電気がついている景色が見えます。しかし、進行中の4車線と県道23号線(天童寒河江線)が交差する地点まで近づくと異変に気づきました。
「あれっ! 信号機が動いていない!」「うわっ! 本格的な停電だ」 警察官も誰もいない真っ暗な信号機の交差点には、多くの車が詰まっています。右折できるだろうか? 不安がよぎります。
しかし、実に不思議なものです。見ず知らずの車同士が、あうんの呼吸で、2~3台ずつ交互に、ゆっくりですが交差点を通過していきます。自宅までの道のりには、あと二つ信号機があるのですが、 そこも不思議なあうんの呼吸で、無事通過することができました。
13年前の、3.11の時以来の、真っ暗な信号機の交差点通過です。思い出すなという方が無理です。あの時の、恐ろしい感覚がよみがえってきました。おまけに、JRに架かる跨線橋の街路灯も真っ暗で、13年前のあの日と全く同じ光景でした。

〈13年ぶりに登場したランタン〉
13年前の3.11の教訓から、その年の夏に、手巻き式発電&蓄電のキャンプ用ランタンを3個購入しました。今使用中の電池がなくなっても、電池が売り切れても、手動式ならば体力の限り永遠に(?)灯りがともせるという発想から購入したグッズでした。その他にも、手巻き式発電&蓄電の懐中電灯を2つ購入しました。
その後、停電は何回がありましたが、すぐに復旧し、手巻き式発電&蓄電グッズを出すまでには至りませんでした。
ようやく、購入して初めての出番が来ました! 手まめができないように手袋をして、約2時間、5つのグッズを交互に回し続けました。しかし、ないよりはましですが、期待していたよりは「しょぼい」明るさでちょっと残念でした。それでも、買ったときの初心を思い出し、「備えあれば憂い無し」と何回も心で叫びながらハンドルを回し続けました。

〈あの時のことを忘れて、不満を持ってしまいました〉
今回の停電は我が家を含めた一部分だけでした。すぐ前の道路を挟んで、向かい側のガソリンスタンド、コンビニ、カラオケ、そして、小学校の体育館の灯りは「ぜいたく」にも煌々とついています。「早く復旧しろ!」市全部が停電なら抱かないだろう不満がちょびっと出てきてしまいました。
3.11から13年。自分の心にも「記憶の風化」があったのだなぁと反省するきっかけの夜でした。

写真 ①カメラのフラッシュをたかないと写らないほど小さな灯りのランタン ②2月13日快晴、納品途中、眺山(飯豊町と川西町の境界にある)から輝くような雪の飯豊連峰を望む

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