老眼鏡なしではできませんでした
2013.09.05
この秋、弊社では部課長級幹部社員の大幅な人事異動を行いました。それぞれの立場で業務に励んで参りますので、何とぞこれまで同様変わらぬお引立てを賜りますようお願い申し上げます。
先週、4日間をかけて各支店の会計監査を行いました。監査役と一緒に現地に出かけ、すべての社員に対して行う監査です。有り体に申せば(申すまでもなく)、私などは素人です。しかし不思議に、その人がしっかりした会計処理をしているか否かのおおよそは、自ずと数字の裏に見えてくるものです。私が対面した社員は皆(ほかの社員も)、監査をひとつの節目にして厳正に業務を進めていることが分かり、安心したところでした。
電算処理化が進んだ今は、以前に比べれば監査事務が複雑ではなくなったそうです。なるほど、手書き伝票を照合しながら電卓を叩いていた頃に比べ、日常的な会計業務も、より迅速、正確に行われるようになったことは確かなようです。それでも、「掛け売り」が基本の当社だからこそ、納品からだいぶ日にちを置いたとしても、お客様への請求・領収は、当然に完璧でなければなりません。機械は人が動かすもの。結局、人が、どれだけ丁寧、正確に日常の仕事を積み上げていくか、に係っていることは昔と同じといえるでしょう。
ひとつ、気になったというか目にとまったことがあります。書きにくいことなのですが敢えて……。「お客様の中には、代金支払いがスムーズでない方もいらっしゃるのだな」ということです。公金扱いのものについては、お陰様で円滑に処理なっています。が、個人で購入いただいた数多くの個人商品のうちの一部に、営業担当者泣かせがあるのです。年度をまたがっての「未集金」。
自分の過去を振り返ってしまいました。支払うつもりなのに忘れてしまっていたとか、支払わなければならないことすら忘れてしまっていた、などなかったかな、と。割り勘で払うはずの自分の分を、誰かに払ってもらったままになっている、なんてなかったか、と。
担当者に話をしました。「何回も何回も請求し難いかもしれないけど、勇気を出して……。そうすることが、金銭をめぐるトラブルなどを防ぐことに繋がるのだから」と。世の中では、金銭がらみの事故事件がなくなりません。会社組織として、ふだんからしっかりした会計処理をし続けなければならないなと、改めて思った4日間でした。(平25.9.5)