社長ブログ

居酒屋のコースターに学ぶ

2017.05.29

 涼風の 曲がりくねって 来たりけり (小林一茶)
ゴールデンウィークもあっという間に終わりました。子どもも大きくなると観光地に行って遊ぶこともなく、駅前の居酒屋で飲み食いしておしまい、というまことに寂しい連休になりました。会社的には、次の大型連休はお盆の時期になります。ああ、待ち遠しい。
ha_130%5B1%5D%20%28230x173%29.jpgさて、二十四節気の一つに「小満」があります。今年は5月21日でした。「小満」とは、陽気が良くなって、万物の成長する気が次第に長じて天地に満ち始めることからいわれています。山形でも、桜の花が散って葉桜になり、山々の緑もすっかり若葉におおわれてきたと思ったら、もうすっかり緑も色濃くなってきました。いよいよ草花が伸び盛る季節です。
そんな花々を人生にたとえた「人生花づくし」というものがあります。これは多くの方がさまざまなブログでも紹介しており、ご承知の方も多いと思います。わたしも先日、「HのM」という居酒屋チェーンでお酒を注文したところ、グラスを置くコースターに載っていたことで初めて知りました。次のような人生の教えです。
「人生花づくし」
 親の教えは  きくのはな
 人の悪くち  くちなしで
 頭は垂れて  ふじのはな
 笑顔あかるく ひまわりで
 愛をはぐくむ ばらのはな
 心清らか   しらゆりで
 世は移ろいて あじさいの
 月日は早く  たちばなで
 散り際さやか さくらばな
 先は浄土の  はすのはな
実に興味深いので調べてみたら、もっと教えがたくさんあるロングバージョンもありました。
 親の教えは  きくのはな
 悪に染まれば くずのはな
 人の悪くち  くちなしで
 愚痴とまやかし なしのはな
 頭は垂れて  ふじのはな
 笑顔あかるく ひまわりで
 愛をはぐくむ ばらのはな
 心清らか   しらゆりで
 香りも高き  うめのはな
 迷いの綱は  きりしまで
 罪と障りは  けしのはな
 失意の胸は  なでしこで
 世は移ろいて あじさいの
 翳り背負いて ゆうすげで
 月日は早く  たちばなで
 年もつもれば こけのはな
 恍惚きざせば ぼけのはな
 露よりもろき あさがおで
 行者の照明  つげのはな
 散り際さやか さくらばな
 先は浄土の  はすのはな
なんとも調子のいい七五調です。しかも、それぞれ巧みにしゃれを効かせた意味深い教えです。
「確かで、正直な会社」を標榜する山形教育用品を考えれば、何と言っても「頭は垂れて ふじのはな」「笑顔あかるく ひまわりで」の教えは大切にしたいなと思います。相手には常に謙虚に、誠実に。そして、いつも明るい笑顔とさわやかな挨拶を。毎日を忙しく過ごしていると、つい忘れがちになるエチケットやマナーという大事なふるまいを思い起こさせてくれます。
002%20%28230x173%29.jpg昔、教育行政の仕事をしていた後にやっと学校に戻った時、「この前まで眉間にしわを寄せていた時と違って、穏やかな顔になりましたね」と言われたことがあります。自分の厳しい表情に気づいていなかったことに恥ずかしい思いをしたことを思い出します。
その意味で、男性も女性と同様に常に鏡を見ることが大事だなと思います。「部屋に鏡を置くことで、自己修正機能が活発になり、自分の嫌な部分を直そうとする心理が働く。マイナスにとらえるのではなく、ありのままの自分を受け入れることも大切です」だそうです。
女性が車を運転している時、いつもバックミラーを見て髪型を直したり、化粧をしていることにも深い意味があるんだなと思いました。男性も時々、自分の顔チェック、表情チェックすることをおすすめします。特に、営業担当は学校を訪問する前にバックミラーでチェックしましょう。
自分もそろそろ「月日は早く たちばなで  年もつもれば こけのはな  恍惚きざせば ぼけのはな」のようなものですが、「気持ちはいつも せいたかあわだちそう」と、前向きにいきたいものです。(2017.5.29)

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