社長ブログ

September

2020.09.02

9月になりました。英語で言うならセプテンバー。この「セプテンバー」から、個人的に一番先に連想するのは、アメリカのファンク(今は死語か?)グループ「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」の『セプテンバー』という曲です。1978年に発売された曲なので、かなり古いのですが、今でもテレビやラジオなどから流れてくることがあるので一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。巨人の阿部慎之助がバッターボックスに入るときの応援ソングに使われたり(実は私は知らなかった…)、映画『ナイトミュージアム』のエンディングテーマにも使われました。
私は、この『セプテンバー』が大好きなので、今もYouTubeで見たりすると止まらなくなってしまいます。楽しみ方は、本家の「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」の演奏を何本か見た後、いろいろな人が演奏しているのを見て、更に、この曲に合わせて踊るダンスパフォーマンスを見るという『セプテンバー』フルコースです。しばし、自分の年齢を忘れて、20歳になります。
さて、セプテンバーをネットで検索すると、結構「September11」という言葉が出てきます。皆さんご存じの通り、2001年9月11日にアメリカで起きた「同時多発テロ」のことです。
当時、私は県庁に勤務しており、いつもより少し早い午後10時過ぎに自宅に着きました。リビングのテレビに映っているのは、ビルの真ん中くらいから炎をあげている「ニューヨーク世界貿易センタービル(ツインタワー)」でした。はじめは、映画かドラマと思ったのですが、テレビ画面の「LIVE」を見て、とんでもないことが起こっているんだと事の重大さを理解しました。
DSC_0930copy.JPGこの件に関して個人的な思い出(?)を二つ書きます。
一つ目。「いつかニューヨークに行って見たい!」と思っていた私にとって、2本並んでそびえる世界貿易センタービルはニューヨークの象徴でした。大学時代に見た映画『ニューヨーク1997』で主人公のカート・ラッセルが人質救出のためグライダーで着地したのがこのビルでしたし、ニューヨークの摩天楼の中でも一際高くそびえているのがこのビルでした。「今から旅行で訪れても、もう見ることはできないんだ」「早く行けばよかった」と不謹慎にも残念に思ったことです。
二つ目。当時、天童の我が家は「毎日新聞」をとっていました。翌朝、9月12日のトップ記事は「国内初の狂牛病の疑い」でした。しかし、県庁に配達された毎日新聞のトップ記事は「同時多発テロ」で、燃えさかる世界貿易センタービルの写真が大きく掲載されていました。配達地区によって、印刷される「版」が違うことは知っていましたが、「狂牛病」と「同時多発テロ」の違いは、天童市と山形市の違い、「ド田舎」と「プチ都会」の差となって、私に精神的な落ち込みを与えました。唯一の救いは、河北町から来ている同僚のお宅も毎日新聞で、トップ記事が「狂牛病」だったのですが同僚は沈黙を守っていました。その後、私が「狂牛病」と「同時多発テロ」の違いを職場に触れ回ったことに安心したのか、「谷地も狂牛病でした…」とカミングアウトしたことでした。
9月は急激に夕暮れが早くなります。暑さは和らぐ分、なんかさみしい気持ちになります。いよいよ秋です。今年は、「天高く馬肥ゆる秋」を言い訳にしない、「スポーツの秋」にしたいと、今は心に誓っています。(2020.9.1)

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