社長ブログ

泳げない私

2022.07.15

今年の山形の梅雨は、観測史上最も短い14日間。しかも6月中の梅雨明けは初めてという、記録ずくめの短い梅雨でした。そのためか、7月に入ると「1ヵ月早いんじゃない」という感じの猛烈な暑さの日が続いています。
話は変わりますが、毎朝、自宅のある天童市から本社のある山形市に通勤しているとき、登校する子供たちと会います。最近、いかにも水泳道具が入っていると思われるバックを抱えた児童の姿を3年ぶりに見ました(天童市と山形市の小中学校は、コロナのため2年間水泳の授業がありませんでした)。例年であれば、まだ梅雨は明けていないことが多く、プールに入るには少し肌寒い日もあるのですが、今年は絶好のプール日よりの日が続いています。

突然ですが、私は泳げません。小学生の4年生頃までは、水泳は苦ではありませんでした。3~4年生の時は、校内水泳大会のリレー選手として、学級代表で出場もしました。しかし、私は「息継ぎ」がうまくできません。高学年になると、途中で立たず泳ぎ切る事が強く求められるようになり、「息継ぎ」がうまくできない私は、結局「泳げません」の分類に入りました。それからは、水泳が大変苦になり、水泳の時間がいやで仕方がありませんでした。中学校時代は、幸いにもプールそのものがなく、超ラッキーな3年間でした。しかし、高校時代は、飛び込み台付近の水深が2mという恐ろしいプールに怯え続けた3年間でした。皆さんの期待通り、水深2m部分で2度溺れかけました。3年生の最後の水泳授業が終了した日、「これからはプールに入らなくてすむ」と心の底から思ったものでした(高校1年生の時、市民プールで結構練習したので、フォームはきたないのですが、25mまでならば、なんとかたどり着くことができるようになりました)。

しかし、人生という長い道のりは、そう簡単に水泳の呪縛から解き放してはくれません。教員採用試験には、水泳の実技試験があったのです。「また水泳かよ!」 でも、水泳は必修の受験科目なので避けては通れません。何回か市民プールで練習をしているうち、「あれ? 平泳ぎが意外といけそう?」と思うようになってきました。クロールはそこそこの早さで泳げるのですが、「息継ぎ」にまだまだ恐怖心がありました。平泳ぎは「息継ぎ」は楽なのですが、手と足のバランスが悪く、とてつもなく遅いという弱点がありましたが、「練習すれば少しは早くなるのだろう」と平泳ぎに絞って練習しました。その結果は…。
【静岡県採用試験】なぜか体育の受験生と同じ組。体育の受験生全員がクロールで泳ぎ切ったあとに、平泳ぎの私だけが一人プールの真ん中に。 試験官の冷たい視線。「早くしろ」の圧。
【神奈川県採用試験】私の組は6人。私以外は全員クロール。なぜか、平泳ぎの私がダントツの1位。うれしさよりも「俺よりも遅いクロールって、一体なに?」という複雑な気持ちに。
【山形県採用試験】山形大学の50mプールが試験会場。初めて立ち入る場所。プールの一番深い部分は水深2mと聞いている。 泳ぐ距離は25m(プールの真ん中がゴール)。試験官の「やめていいですよ」の声。「溺れてはいられない!」途中で泳ぎをやめるわけにはいかず50mを泳ぎ切る。人生初の50m完泳。まだ合格もしていないのに、とてもうれしかった。
写真:家庭菜園の風景。毎日トマトを収穫しています。(7月11日 午後6時撮影)

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