社長ブログ

噴水の思い出

2022.09.15

一週間前の9月9日。たまたま、山形市の北部にある「桧葉の木公園」の西側の道を通過中、公園の中に噴水があるのを見つけ、写真を撮ってきました(下の写真です)。
「桧葉の木公園」は山形市桧町三丁目にある大きな公園です。山形五中に勤務していた頃、朝の通学時間の交通指導(実質散歩でしたが…)で、週2~3回は、この「桧葉の木公園」の前を歩いていたのですが、学区だったにもかかわらず、噴水があったという認識はなく、一週間前に「あれっ! 噴水があったんだ」と初めて知った次第です。
山形市をはじめ、県内にはいろいろな公園がありますが、住宅地にある公園で、噴水がある公園はあまり見かけません(個人的には見たことがありません)。
噴水は、ある意味贅沢な設備だと思っています。水は循環して使っているのだとは思いますが、長時間ポンプアップするための電力と、やはり大量の水、人の手によるこまめな清掃やメンテナンスが必要になります。だから、住宅地にある普通の公園には、手間とコストがかかりすぎるため、作ることはできないのだと思います。そんな中、住宅地にある普通の公園である「桧葉の木公園」に噴水があること自体が驚きです。

噴水も、いろいろなタイプがあります。山形市の霞城セントラルの西側広場や天童市のワクワクランドの広場の噴水のように、普段は何もないコンクリートの広場の下から、決まった時間になると噴水が噴き出し、暑い日は子供たちが歓声をあげて水遊びをするタイプ。月山の寒河江ダム湖やスイスのレマン湖の噴水のように、高さが100mを超す、消防ポンプの放水みたいな一本の水柱タイプ。アメリカのラスベガスのベラージオホテルの噴水のように、一種のアトラクションになっている大規模超豪華噴水ショーのようなタイプ。
いろいろなタイプがある中で、私が個人的に好きな噴水は、公園の真ん中に池があり、数メートルの高さしか上がらないが、いくつかの種類の噴水が合わさった、オーソドックなタイプです。具体的に言うと、東京の日比谷公園の噴水みたいな感じです(よくニュースで出てきます)。

私にとって、一番の思い出がある噴水は、山形市の旧県民会館の入口にあった噴水です。幼かった頃、両親に連れられて、山形の中心街にあった「大沼デパート」や「丸久デパート」に遊びに来た帰り道、少し薄暗くなった夕暮れ、様々な色に照らし出され、勢いよく吹き出す噴水を見ながら、「きれいだな」という視覚的な満足感と、田舎者の私にとって都会的な感じがする山形市に遊びに来たんだという満足感が、幼かった頃の記憶としてはっきりと焼き付いているからです。
後に、吹奏楽コンクール県大会が毎年県民会館で行われるようになり、出場した学校は、噴水と文翔館をバックに記念写真を撮ることが恒例行事になっていました。 残念ながら、新しい県民会館が駅西にできたので、現在、旧県民会館は噴水も含めて解体作業をしているところです。

旧県民会館の噴水がなくなった今、山形市近辺で、水がちゃんと吹き出ている噴水は、この「桧葉の木公園」だけになってしまったのでしょうか。

« 社長ブログ 一覧 »