ワールドカップと時差
2022.12.15
《ワールドカップカタール大会もいよいよ大詰め》
日本中のサッカーファンを寝不足にさせた2022年FIFAワールドカップカタール大会も、クロアチアVSモロッコの3位決定戦とアルゼンチンVSフランスの決勝戦を残すのみとなりました。
日本代表は、決勝トーナメント1回戦で、PK戦までもつれ込む熱戦をみせてくれましたが、目標のベスト8の壁はやはり厚かった…。しかし、グループステージで強豪ドイツ、スペインを破るなど、ワールドカップ出場すら夢のまた夢の50年前(一応私もサッカー経験者なので)には想像すらできなかったことをやってくれ、確実に世界レベルになってきていることを感じた大会でした。
日本でも多くの方がテレビで応援していましたが、日本とカタールの時差は6時間。コスタリカ戦(夜7時から)以外は、ドイツ戦夜10時~、スペイン戦朝4時~、クロアチア戦深夜12時~と厳しい時間帯のテレビ観戦となりました。
《1978年ワールドカップの全国ネット生中継開始》
1978年アルゼンチン大会。NHKが全国ネットでは初めて3位決定戦と決勝戦を衛星生中継しました(1974年大会は当時の東京12chが関東地域のみ衛星生中継)。決勝戦は現地時間6月25日(日曜日)午後3時キックオフ。12時間の時差がある日本は月曜日午前3時からの放送でしたが、初めて経験するライブのワールドカップ決勝戦を食い入るように見ました。地元アルゼンチンと前回大会準優勝のオランダの戦いは、90分で決着がつかず、延長戦に。「パンパの猛牛」とあだ名されたマリオ=ケンペスのゴールなどで、アルゼンチンが3対1でオランダを下し、初優勝を遂げました。テレビといえど、初めて見るライブでのワールドクラスのサッカーに大興奮したのを昨日のように覚えています。
前にも述べましたが、その日は月曜日。毎週、月曜日は大学の授業が午前9時から川崎校舎であったので、当時、千葉県市川市に住んでいた私は、東京都、神奈川県と2つの県境をまたいで通学せねばならず、「寝たら、絶対遅刻する!」と必死に眠気と戦って、無事出発したのでした。
《ワールドカップ観戦は時差との戦い》
4年に1度の楽しみであるワールドカップのテレビ観戦。テレビの全国ネット生中継が始まったアルゼンチン大会からカタール大会まで12回のワールドカップが開催されていますが、時差の関係で、一つの大会以外は、夜中や早朝に睡魔と戦いながらテレビにかじりつかなくてはなりませんでした。その時差のない唯一の大会は、2002年の日本韓国共同開催の大会です。
一番時差の少ない大会でも、2018年のロシア大会と今回のカタール大会で6時間。昼夜正反対の12時間の時差の大会は1978年のアルゼンチン大会と2014年のブラジル大会。一番時差のある大会は、1994年のアメリカ大会で16時間(サマータイムで1時間減)。決勝戦はヨーロッパのゴールデンタイムに合わせたため、猛暑にも関わらず、現地時間昼12時35分キックオフだったので、幸運にも朝の4時35分からテレビで観戦できました。しかし、次回のワールドカップはこの北米大会。標準時差14~17時間。現地時間の夕方や夜に行われる試合だと、日本では昼前後になるので、仕事や学校があると生中継は見られないということになります。
写真 初の本格的雪の中のNDスタジアムのモンテのイルミネーション 12月14日17時撮影