社長ブログ

ゴールデンウイーク前の恥ずかしい出来事

2023.05.01

5月1日。ゴールデンウイークの真っ只中です。このゴールデンウイークという言葉を聞くと、必ず思い出される恥ずかしい出来事があります。
今から約20年前の平成14年の4月中旬。文部科学省が主催する会議が、東京の竹芝の某ホテルでありました。内容は詳しくは述べられませんが、○○制度の立ち上げに関する会議で、全国各地区から代表者が集まって意見交換をする会議でした。東北地区を代表して参加した会議でしたので、プレッシャーが半端ない状態で会議に臨みました。
主催者の挨拶が終わり、資料を使っての説明が始まりました。資料に目を通すと、「○○制度について、GWにおいて原案の検討に入る…」とあります。GW=ゴールデンウイーク。そう、あと1週間もするとゴールデンウイークが始まる時期でした。
私は、「なんでゴールデンウイークに原案の検討をしなければならないんだ。せっかく休めると思ったのに!」と心の中でつぶやきました。10分ぐらいたったでしょうか。いつまでたってもゴールデンウイークのスケージュールに関する話が出てきません。
「あっ!」突然気づきました。気づいてしまうと、自分自身のダメぶりに、穴があったら入りたい気持ちでした。資料中の「GW」は完全に私の見間違いで、「WG」と書いてあります。つまり「ゴールデンウイーク」ではなく「ワーキンググループ」だったのです。まだ、説明中で、自分から意見を述べる場面はなかったので誰にも知られてはいないのですが、あまりにも恥ずかしくて、その場から逃げたい気分でした。ゴールデンウイークになると思い出す、恥ずかしい出来事です。

追加でもう一つ。初めて教育行政に勤務した平成11年のゴールデンウイーク前の会議中の出来事です。会議といっても、課内の打ち合わせみたいな感じで、書類を保管しておく、高さ2mくらいの扉がついたキャビネットがたくさん並んでいる前の、ちょっとしたスペースで、午後1時から会議は始まりました。私は新参者なので、キャビネットを背にした丸椅子に座っていました。教育行政に初めて入ったばかりで、右も左もわからない状態で参加した会議です。聞いたことがない専門用語、全く知らない施策の内容がばんばん飛び交い、私は異国の地に一人取り残された旅人のごとく、意味不明の状態でした。
「睡魔君! 絶対出てきちゃダメだぞ! 恐れ多い会議なんだから」。言い訳になってしまいますが、新人は、始業の1時間前に登庁し、全員のデスクの水拭き、新聞切り抜きをしなければなりませんでしたし、教育行政など私の能力ではついて行けない場所だったので、当時はまだ朝から晩まで緊張しっぱなしの状況です。そして、桜も満開のいい季節の昼食後の会議です。
願いも空しく、ゆっくりゆっくり睡魔君が忍び寄ってきます。何を言っているのかわからない会議は下を向きがちです。その姿勢を睡魔君は見逃すはずもなく、私の頭を下に引っ張ります。「いかん! いかん!」私は顔を上げ、天井を見るぐらいのつもりで、睡魔君の引っ張りに打ち勝つ戦術をとりました。「これで良し」と自己満足していた次の瞬間。「ガシャーン」とシンバルを打ち鳴らしたような音。全身に電気が走り、顔と背中から汗がドッと吹き出しました。居眠りをした瞬間、後ろにひっくり返り、キャビネットの扉に後頭部を打ちつけてしまったのです。今、思い出しても、背中から汗が出る、かなり恥ずかしい事件でした。

写真 今年はもう「つつじ」が咲いています。天童の舞鶴山「つつじ公園」 4月30日午後4時

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