社長ブログ

二度とできない体験(出張)

2023.06.15

6月1日~2日にかけて四国の徳島に行ってきました(出張)。不安的中! グアムに甚大な被害をもたらした台風2号が日本に急接近、梅雨前線を刺激し、各地に大雨をもたらしました。そのため、交通機関がストップし、めったにできない体験をしたので報告します。

6月1日は予定通りでしたが、6月2日の帰りは、大雨のため、飛行機をキャンセルし、陸路で帰る選択をしましたが、想定外の東海道新幹線運休。神戸にもう一泊する羽目になりました。
6月3日、朝5時にホテルを出発。5時50分に新神戸駅に到着。しかし、静岡県付近の大雨のため、名古屋と東京の間は運休のまま。なんとか、新大阪駅止まりの新幹線と臨時の新幹線を乗り継いで、8時半頃、名古屋駅に到着しました。
名古屋駅に着いてびっくり! 新幹線ホームから下る階段や改札口付近、そして、駅中央のメイン通路も人であふれ、行列らしきものができています。とりあえず、駅の外にある某コーヒーショップで時間を潰し、10時半頃、新幹線の運転再開に備え、駅構内がどんな様子か見に行きました。新幹線北口付近に向かうと、「切符購入済みで新幹線を待っている人」の行列ができていました。行列はそんなに長くなく、新幹線北口が見える距離です。「並んだほうが良いかも…」と10時40分、その列に並びました。
11時過ぎあたりから、行列を無視するように、新幹線北口に向かって、広い通路にどんどん人が押し寄せてきます。11時半頃にはギュウギュウのすし詰めの状態です。いよいよ運転再開の12時。しかし、動きは全くなく、すし詰めの状態が続きます。「いつ改札が始まるんだろう?」駅からは、録音された同じ案内が繰り返されるだけで、先の見えない状況に不安とイライラが募ります。ようやく午後1時半頃、列が少し動きましたが、すぐにストップ。動く前よりもギュウギュウ詰めの状態で、また長時間待たされました。しばらく経ってから、「人が多く危険なので、入場規制をしています」というアナウンスがぽつりとあるだけ。私から見える範囲(前方のみ)でも、千人を超えると思われる人がすし詰め状態で立っています(後方にはその何倍も)。その何千の人の熱気と晴天の気温が相まって「暑い!」。飲み物は持っていなかったので、少々脱水気味。「熱中症になりそう」体力には自信のある私ですが、心が折れそうでした。しかし、周りの老若男女は、この過酷な状況に淡々とした表情で何時間も立っています。「そうだ。こんな体験、めったにできない! この過酷な体験を後世に語り継ごう」と前向きなスイッチが入りました。その後も、45分くらいに1回、ちょっと動いてはギュウギュウ詰め、をくり返し、並び初めて約5時間後の午後3時半、ようやく改札口を突破! その際、後続の人たちが「我先に」と殺気だって伸してくるので、「転倒したら圧死するかも」という恐怖を体験しました。また、改札口から10メートル先の階段まで移動するように指示があったのですが、5時間も経ちっぱなしだと「あれ? 足が動かない!」という足の筋肉が固まることを初めて体験しました。ようやく移動した階段でも、さらに30分待たされて、やっと午後4時にホームにたどり着きました。5分後、座ることなど鼻から考えていなかったので、とりあえずホームに入ってきた新幹線のデッキに飛び乗りました。そこから、東京までの約2時間、また立ちっぱなしです。さすがに、足、腰が辛くなってきました。さらに、荷物をずっと持っていたせいで、手の親指付け根付近も痛くなってきました。ただ、あと何分で東京駅に着くという見通しがあるので精神的に頑張れます。午後6時10分、ようやく東京駅に到着しました。すぐに、山形までの新幹線つばさの新しい切符を手配し直し、待合室の椅子に座ったのが午後6時40分。あっという間にペットボトルの水を飲み干しました。約8時間に及ぶ辛い修行でした。

写真 「あともう少し…」結局、また30分待たされたホームを目の前にした階段の様子

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