オムニバス5
2023.11.01
短い内容なので、久々にオムニバス形式で書いてみました。
《ラジオ電波塔のお色直し》
山形市の馬見ヶ崎三丁目にラジオの電波塔が建っています。正式名称は「NHK山形放送局宮町ラジオ放送所」です。赤白に塗られた、高さ約108mの「巨大な鯉のぼりの支柱」のようなものが建っている感じなので、遠くからも結構目立ちます(霞城セントラルより約4m低いだけ)。
私が金井中学校に勤務していた1982年頃、ラジオ電波塔の西側の市道を通勤していましたが、当時は、ラジオ電波塔の周りは田んぼだけでした。かろうじて南側には県営アパートや住宅が建っていましたが、東側及び北側は遙か彼方まで続く広大な田んぼで、とても見晴らしが良い、典型的な田園風景が広がっていました。
今は、田んぼは完全に姿を消し、住宅や商業施設が広がる馬見ヶ崎地区として発展しました。当時の田園風景を知っている人にとっては、想像もつかないほどの変わりようです。
従って、田んぼの中にあったこのラジオ電波塔は、今は、バリバリの住宅地の中にあります。
話は飛びますが、山形五中に勤務してから現在までの7年間、このラジオ電波塔の近くを徒歩で通る機会が多々あります。足を止めて、すぐ下から最上部を見上げるだけでクラクラします。
「どうやって建てたんだろう」「故障したら登って直すのだろうか」「最上部はそうとう揺れるんだろうな」等々。こんな事を考えるだけで怖くなってきます。
10月17日。桧町地区と馬見ヶ崎地区の境界の市道を歩行中、たまたま進行方向にラジオ電波塔が見えてきました。「あれ? 電波塔の様子が変だぞ!」。ワクワクしながら、すぐ下まで行ってみました。最上部のアンテナから下までカバーがかけられ、赤白の見慣れた景色ではなくなっています。塗装のメンテナンスだと思うのですが、100m上まで登って、すっぽりと全体にカバーをかける作業なんてあり得ない。そして、100mの高さで、カバー内の狭い空間でペンキを塗ることもあり得ない。考えるだけで手に汗がにじんできます。それをやってのける作業員の方はすごい! と敬意を表します。10月30日にはカバーが外され、無事、作業が終了したようです。
《小さいながらも立派な柿の木》
我が家の家庭菜園に小さな柿の木があります。 2年前の冬のことです。小さくて、何の木かもわからなかったので、木の存在を無視して、雪捨て場として、2mを超える雪を積み上げました。
翌春、雪が溶けると、木は無残にも根元から30cmぐらいの部分から折れていました。なんか申し訳ないことをしたと自責の念にかられました。そこで、木を中心に、少し大きめの石で石垣っぽく囲み、中に園芸用の土を2袋まき、パンジーとビオラを植え、花壇ぽくしました。すると、なんと折れた部分から新しい木が生えてきたではありませんか。夏の日光を受け、木はどんどん成長し、柿の木であることがわかりました。昨年の冬は、きちんと雪囲いをし、折らないように注意しました。
今年、更に成長した柿の木は、花を咲かせ、なんと実をつけはじめました。「桃栗3年、柿8年」といいますが、8年も経っていないと思うのですが…。実は小ぶりですが、とても甘くおいしいです。
写真 カバーがかけられたラジオ電波塔 10月17日撮影
家庭菜園の小さな柿の木 10月30日撮影