やってみなければわからない
2024.02.01
〈救われたあることわざ〉
大学1年の時、バイトで住宅地図を作る仕事をしたときのことです。岩手県の現場に向かう途中、まだ若葉マークの私は、未熟な運転のため、宮城県北部で信号無視で違反切符を切られたことがあります(大きな交差点に青信号ギリギリで進入したのですが、昼食帰りらしき自家用車の警察の方に信号無視と言われ、違反切符を切られました)。
初めてのことで大変落ち込んだときに、車のラジオで紹介していた、ある「ことわざ」に救われました。それは「他人の経験で学べるほど、人間は賢くはない」です。精神的にも、財政的にもショックでしたが、「人生勉強だな!」と気持ちを切り替えることができました。
その後、何か失敗して落ち込んだとき、この「ことわざ」を思い出すことで、何回も救われました。しかし、ネットで何でも検索できる時代ですが、この「ことわざ」の作者どころか、そのフレーズさえもヒットしません。でも、私の大事な「言葉」に違いはありません。
〈納品のまねごとをさせてもらいました〉
昨年の12月から、無理を言って、納品のお手伝いをさせていただいています。営業活動で、注文をとってくることはできませんが、配達と集金だけの、本当にお手伝いです。
しかし、実際にやってみて、その大変さがとてもわかりました。注文をとることに比べたら、10%くらいの大変さでしかないと思いますが、品物を待っているお客様に迷惑をかけないようにと、品物が倉庫に届いたら、できるだけ素早く届けることのくり返しは、想像以上の大変さがありました。
前後しますが、私が任されている範囲は、大雑把に言って、山形県の南半分(ちょっと大げさかな)の、小国町を除いた置賜全域と、上山市、山形市の南側にある、幼稚園・保育園・高等学校です。
最初の頃は、担当の方のご配慮のもと、納品先が少なかったので、ちょっと余裕をぶっこいて、「今日の昼食は何にするかな?」などを考えながら納品をしていました。しかし、年末に近づくと、納品する物、納品先も増え、慣れない集金業務も加わると、昼食をとる余裕など吹っ飛んでしまいます。また、トイレも困ります。道の駅やコンビニなどを計画的に利用しないと、途中で不安になってきます。
今更ながら、営業で出歩いている社員の方は、毎日、休憩どころか、昼食やトイレもままならない状況で頑張っていらっしゃると思うと、本当に頭が下がる思いです。
結論は、人の話や想像ではやっぱり十分にはわからない、「やってみないとわからない」ことを、「ことわざ」ではないのですが、改めて痛感しました。
〈うれしいことも〉
納品を始めた頃は、私も慣れないせいもありますが、園や学校の皆さんも「誰? この人?」的な感じがひしひしと伝わりましたが、2ヵ月も経つと、顔も覚え、挨拶以外の話もできるようになり、「今度注文します」 と言われると、やっぱりうれしいものです。やっぱり、人と人のつながりですね。
写真 営業用バンに満載の荷物。積雪残る米沢市皆川野球場にて。 1月31日撮影